3 そのころ、サムエルはイスラエルの全家に次のように言った。「もし、あなたがたが心を尽くして【主】に帰り、あなたがたの間から外国の神々やアシュタロテを取り除き、心を【主】に向け、主にのみ仕えるなら、主はあなたがたをペリシテ人の手から救い出されます。」
4 そこでイスラエル人は、バアルやアシュタロテを取り除き、【主】にのみ仕えた。
5 それで、サムエルは言った。「イスラエル人をみな、ミツパに集めなさい。私はあなたがたのために【主】に祈りましょう。」
6 彼らはミツパに集まり、水を汲んで【主】の前に注ぎ、その日は断食した。そうして、その所で言った。「私たちは【主】に対して罪を犯しました。」こうしてサムエルはミツパでイスラエル人をさばいた。
きょうの箇所から、サムエルの公の活動が始まります。彼は士師たちの時代と預言者たちの時代の中間にあって、その橋渡し役を果たしました。(1)主の箱がキルヤテ・エアリムに留まってから早20年が経過していました。そして、イスラエルの全家は主を慕い求めるようになっていました。(2)そのころ、サムエルはイスラエルの全家に、偶像を捨て、ただ主にのみ仕えるように勧めました。そうすれば、主はペリシテの脅威から救い出してくださるというのです。(3)民は直ちにその勧めに応答し、バアルやアシュタロテを除き去りました。バアルはカナン人の神で、雷と雨を支配する神、豊穰の神でした。また、アシュタロテはバアルの妻で、愛と戦争の神、豊穣の神でした。バアルやアシュタロテの礼拝には、神殿娼婦との交わりが含まれていました。
短い記述(5~6節)しかありませんが、ここでイスラエル建国以来最大のリバイバル(宗教改革運動)が起こっています。(1)サムエルは全イスラエルをミツパに召集しました。ミツパはエルサレムの北およそ10kmに位置する町で、ベニヤミン族の領地にありました(ヨシュア記18:26)。士師時代から、このミツパは国民的集会を召集する場所として用いられていました(士師記20:1、3、21:1、5、8)。(2)イスラエル人たちは水を汲んで主の前に注ぎ、断食をしました。これらの行為は、主の前に謙遜になり、罪を悔いていることを表わすためのものでした。(3)イスラエル人たちは、「私たちは主に対して罪を犯しました」と言い、自らの罪を公に告白しました。(4)この集会は、1日だけのものではありませんでした。ある期間、この状態が続いたのです。これは、サムエルがイスラエルを裁いた最初の出来事となりました。
リバイバルが起きる要因について学んでみましょう。(1)聖霊の働きかけがありました。その結果、民の心に霊的渇きが生まれたのです。(2)聖霊の声を聞き、それを民に伝える主の器がいました。それがサムエルです。(3)民の悔い改めがありました。彼らは心をかたくなにせず、主の器の勧告に従いました。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。私たちも祖国にリバイバルが訪れるように願っています。どうかその日が一日も早く来ますように、私たちを整えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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