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サムエル記第一3:1~3

1 少年サムエルはエリの前で【主】に仕えていた。そのころ、【主】のことばはまれにしかなく、幻も示されなかった。

2 その日、エリは自分の所で寝ていた。──彼の目はかすんできて、見えなくなっていた──

3 神のともしびは、まだ消えていず、サムエルは、神の箱の安置されている【主】の宮で寝ていた。

サムエルが召命を受ける前夜

イスラエルの霊的状態

少年サムエルが主からの召命を受ける時が近づいてきました。その内容を学ぶ前に、当時のイスラエルの民の霊的状態がどうであったのか、確かめてみましょう。
(1)この時代は、モーセ・ヨシュアの時代が終わったものの、まだ預言者の時代が到来していない移行期に当たります。「主のことばはまれにしかなく、幻も示されなかった」というのは、この時代が中間期にあったことを表わしています。(2)大祭司エリの目は、かすんできて、見えなくなっていました。これは、文字どおり肉体の目が見えなくなっていたことと同時に、霊的な目がかすんできていたことも表わしています。彼は霊的洞察力をなくし、自分の息子たちの暴走をくい止めることもできなくなっていました。(3)イスラエルの民の霊性は、まさに風前のともしびのような状態にありました。「神のともしびは、まだ消えていず」とは、神の宮の燭台の火がかろうじて燃え続けていたことと、イスラエルの民の間にもまだ真の信仰者が残っていたことを指しています。(4)当時サムエルは、契約の箱が安置されていた主の宮で寝ていました。このサムエルが、預言者の時代を招き入れ、民の間に霊的なともしびを燃え立たせる器となるのです。

私たちの時代への教訓

主イエス誕生の前にも、同様の移行期がありました。それは、旧約時代と新約時代の中間期のことです。その時代、預言者の系譜は途絶え、神のことばが下ることも皆無でした。その霊的暗闇を打ち破るのが、メシアの先駆者として出現するバプテスマのヨハネです。彼に関してルカは、こう記しています。「皇帝テベリオの治世の第十五年、ポンテオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの国主、‥‥アンナスとカヤパが大祭司であったころ、神のことばが、荒野でザカリヤの子ヨハネに下った」(ルカ3:1~2)。
日本の霊的状態がいかに暗くあろうとも、絶望する必要はありません。そこに神のことばが下り、霊的ともしびが輝く日が必ずやってくるからです。私たちの使命は、その日まで、いかに小さなともしびであろうとも、それをともし続けることです。

きょうの祈り

天の父なる神さま。どうか暗い日本の霊的状況の中に、あなたのともしびを輝かせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

レビ記6~7、詩篇13~14

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