4人の漁師たち

イエスの最初の弟子となったのは、ガリラヤ湖の漁師たちでした。まず、シモン（ペテロ）とその兄弟アンデレが召命を受けました。次に召されたのが、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネです。彼らもまた漁師でした。
この段階に来る前に、シモンとその仲間たちはすでに人生の転機を経験していました。ある時イエスは、シモンの船から群集を教えたことがありました。話が終わるとシモンに、「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい」と言われました。そのことばに従うと、昼間なのに奇蹟的な大漁となりました。その奇蹟によって、シモンはイエスというお方の内に神としての性質を見るようになります。イエスとの出会いは、彼らに人生の転機をもたらしました。誰であっても、生けるキリストと出会うなら、その人の生き方は変わります。新しい目標と動機とが与えられます。

人間を取る漁師

（1）イエスは彼らが日常の労働に従事している時に、彼らを召されました。イエスは忠実な働き人を召されます。（2）イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう」と声をかけています。イエスの権威に従うなら、今までの経験や賜物がそのまま生かされるようになります。漁師たちは、魚の性質や天候、時間などに注意を払いながら漁をしました。その経験がそのまま人の魂を勝ち取る伝道に生かされるのです。（3）4人の漁師たちは、その召しに「すぐに」従っています。しかも、生活の手段を放棄しての献身です。
このようにして、彼らはパートタイムの弟子から、フルタイムの弟子になりました。クリスチャン生活には、パートタイムはありません。すべてのクリスチャンが、フルタイムなのです。何をしている時でも、私たちはキリストの弟子です。今、生けるキリストが私たちとともにおられることを確認しましょう。また、キリストに従う者に与えられているゴールがどれほど素晴らしいものであるかを思い起こしましょう。人の魂を神の国に導き入れる働きほど栄光に富んだ働きはありません。きょうも、福音の使者としてこの世に出て行きましょう。