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ヨシュア記11:1〜14

1 ハツォルの王ヤビンは、このことを聞いて、マドンの王ヨバブ、シムロンの王、アクシャフの王、

2 また北方の山地、キネレテの南のアラバ、低地、西方のドルの高地にいる王たち、

3 すなわち、東西のカナン人、エモリ人、ヘテ人、ペリジ人、山地のエブス人、ミツパの地にあるヘルモンのふもとのヒビ人に使いをやった。

4 それで彼らは、その全陣営を率いて出て来た。その人数は海辺の砂のように多く、馬や戦車も非常に多かった。

5 これらの王たちはみな、相集まり、進んで来て、イスラエルと戦うために、メロムの水のあたりに一つになって陣を敷いた。

6 【主】はヨシュアに仰せられた。「彼らを恐れてはならない。あすの今ごろ、わたしは彼らをことごとくイスラエルの前で、刺し殺された者とするからだ。あなたは、彼らの馬の足の筋を切り、彼らの戦車を火で焼かなければならない。」

7 そこで、ヨシュアは戦う民をみな率いて、メロムの水のあたりで、彼らを急襲し、彼らに襲いかかった。

8 【主】が彼らをイスラエルの手に渡されたので、イスラエルは、彼らを打ち、大シドン、およびミスレフォテ・マイムまで追い、さらに東のほうでは、ミツパの谷まで彼らを追い、ひとりも生き残る者がないまでに彼らを打った。

9 ヨシュアは、【主】が命じたとおりに彼らにして、彼らの馬の足の筋を切り、彼らの戦車を火で焼いた。

10 そのとき、ヨシュアは引き返して、ハツォルを攻め取り、その王を剣で打ち殺した。ハツォルは以前、これらすべての王国の首都だったからである。

11 彼らは、その中のすべての者を剣の刃で打ち、彼らを聖絶した。息のあるものは、何も残さなかった。彼はハツォルを火で焼いた。

12 ヨシュアは、それらの王たちのすべての町々、および、そのすべての王たちを捕らえ、彼らを剣の刃で打ち殺し、聖絶した。【主】のしもべモーセが命じたとおりであった。

13 ただしイスラエルは、丘の上に立っている町々は焼かなかった。ヨシュアが焼いたハツォルだけは例外である。

14 これらの町々のすべての分捕り物と家畜とは、イスラエル人の戦利品として自分たちのものとした。ただし人間はみな、剣の刃で打ち殺し、彼らを一掃して、息のあるものはひとりも残さなかった。

カナン北部での勝利

北部連合との戦い

カナン南部での戦いに勝利したヨシュアは、背後の敵を気にすることなく北部での戦いに着手することができました。南部の諸王と同様に、北部の諸王も連合してヨシュアの軍と戦おうとします。(1)盟主となったのは、ハツォルの王ヤビンです。(2)その呼びかけに応答したのは、北方の山地(ガリラヤ)、キネレテの南のアラバ(ガリラヤ湖の南のヨルダン渓谷)、低地(シェフェラーの中のカルメル山より北の地域)、ドルの高地(カルメル山以西及び以南の傾斜地)の町々の諸王たちでした。(3)連合軍の兵士の数は「海辺の砂のように多く、馬や戦車も非常に多かった」とあります。彼らは、イスラエルと戦うために、メロムの水(ガリラヤ湖の北西)の辺りに集結しました。

主の命令

北部連合軍との戦いの特徴を見てみましょう。(1)主から新しい励ましのことばがヨシュアに下っています。「彼らを恐れてはならない」と。あなたは今、新しい励ましのことばを必要としていますか。もしそうなら、主からの新しい油注ぎを求めましょう。(2)敵の馬の足の筋を切り、戦車を火で焼くようにとの命令が下ります。(3)翌朝、ヨシュアの軍は北部連合軍を急襲し、三方向に逃走する敵を追撃します。(4)大勝利を手に入れたヨシュアは、主の命令どおりに、馬の足の筋を切り、戦車を火で焼きました。足の筋を切られた馬は、軍馬としては用をなさなくなりますが、農耕馬としては用いられます。今後の戦いのことを考えると、馬や戦車を手許てもとにとどめておきたかったことでしょうが、ヨシュアは主の命令に従い、軍事力を増強することよりも、主に信頼することを選びました(詩篇3317参照)。(5)次にヨシュアは、ハツォルを攻め、その王を殺し、その町を焼きました。ただし、丘の上に立っている町々は焼きませんでした。また、それらの町々の分捕り物と家畜とは、戦利品として自分たちのものとしました。かくして、カナン人の裁きがカナン北部においても成就しました。
主にのみ信頼するというヨシュアの姿勢から、あなたは何を学びますか。主は今あなたに、何を期待しておられますか。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。どうか私が、あなたにのみ信頼を置いて地上生涯を歩めますように、私を守り、導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書28~29、ローマ人への手紙12