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ローマ人への手紙16:5b 〜 8

5b 私の愛するエパネトによろしく。この人はアジヤでキリストを信じた最初の人です。

6 あなたがたのために非常に労苦したマリヤによろしく。

7 私の同国人で私といっしょに投獄とうごくされたことのある、アンドロニコとユニアスにもよろしく。この人々は使徒たちの間によく知られている人々で、また私より先にキリストにある者となったのです。

8 主にあって私の愛するアムプリアトによろしく。

名の知られていない人たち(1)

3番目は、エパネト(5節b)

「私の愛するエパネトによろしく。この人はアジヤでキリストを信じた最初の人です」。この人は異邦人で、アジヤでの初穂です。「私の愛するエパネト」と呼ばれていますので、パウロにとっては特別な思い出のある人だったのでしょう。

4番目は、マリヤ(6 節)

「あなたがたのために非常に労苦したマリヤによろしく」。この婦人はユダヤ人で、ユダヤ名はミリアムです。新約聖書には6人のマリヤが登場しますが、このマリヤがどのような人物であるかは分かりません。「非常に労苦した」という修飾語がありますので、ローマ教会内では有名な人だったのでしょう。

5番目と6番目は、アンドロニコとユニアス(7 節)

「私の同国人で私といっしょに投獄されたことのある、アンドロニコとユニアスにもよろしく。この人々は使徒たちの間によく知られている人々で、また私より先にキリストにある者となったのです」。(1)「私の同国人」とありますので、このふたりはユダヤ人です。おそらく、夫婦だと思われます。パウロといっしょに投獄されたことがあるようですが、これに関する情報は、新約聖書には記録されていません。(2)彼らは、「使徒たちの間によく知られている人々」です。これによって、彼らがエルサレム出身のユダヤ人であることが分かります。(3)「私より先にキリストにある者となった」とも書かれています。彼らは、使徒たちの伝道によって回心した最も初期の信者だったのでしょう。ペンテコステの日のペテロの説教によって回心した可能性もあります。もしそうだとすると、信仰歴およそ25年の信者だということになります。(4)パウロは、羨望せんぼうの思いをもって彼らに敬意を表しています。

7番目は、アムプリアト(8節)

「主にあって私の愛するアムプリアトによろしく」。これは奴隷によくある名前です。当時のローマには、奴隷の信者が多くいました。パウロは彼のことを「主にあって私の愛する」と呼んでいます。主にあっては、奴隷も自由人もありません。
パウロがこのような人的ネットワークに支えられて奉仕をしていたことを覚えましょう。そこから教訓を学びましょう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。パウロの人的ネットワークに感動を覚えました。主にあるネットワークを構築することができますように、私を助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第二3~4、使徒の働き6