4 昔書かれたものは、すべて私たちを教えるために書かれたのです。それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。
5 どうか、忍耐と励ましの神が、あなたがたを、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを持つようにしてくださいますように。
6 それは、あなたがたが、心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父なる神をほめたたえるためです。
7 こういうわけですから、キリストが神の栄光のために、私たちを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに受け入れなさい。
8 私は言います。キリストは、神の真理を現すために、割礼のある者のしもべとなられました。それは父祖たちに与えられた約束を保証するためであり、
9 また異邦人も、あわれみのゆえに、神をあがめるようになるためです。こう書かれているとおりです。「それゆえ、私は異邦人の中で、あなたをほめたたえ、あなたの御名をほめ歌おう。」
10 また、こうも言われています。「異邦人よ。主の民とともに喜べ。」
11 さらにまた、「すべての異邦人よ。主をほめよ。もろもろの国民よ。主をたたえよ。」
12 さらにまた、イザヤがこう言っています。「エッサイの根が起こる。異邦人を治めるために立ち上がる方である。異邦人はこの方に望みをかける。」
13 どうか、望みの神が、あなたがたを信仰によるすべての喜びと平和をもって満たし、聖霊の力によって望みにあふれさせてくださいますように。
ロマ15:4〜13は、ロマ書全体の議論のまとめとなっています。これ以降は、パウロの個人的な挨拶になります。そこで、先に進む前に、これまでに学んだ内容を2回に分けて復習してみます。以下の5つの重要な概念を学びました。①義認、② 聖化、③ 栄化、④ イスラエルの救い、⑤ 適用。今回は、③〜⑤について復習します。
栄化のテーマは、ロマ書8章後半で扱われていました。栄化とは、救いの完成、人格の完成のことです。「神はあらかじめ定めた人々をさらに召し、召した人々をさらに義と認め、義と認めた人々にはさらに栄光をお与えになりました」(ロマ8:30)。(1)栄化とは、未来形の救いです。将来救いが完成するということが、クリスチャンの希望です。(2)そして、キリストにある神の愛から私たちを切り離すものは、存在しません。
救いの教理(義認、聖化、栄化)を述べた後、パウロはイスラエルの救いについて論じます。これは、神の義を弁護するための議論です。イスラエルの救いのテーマは、ロマ書9 〜 11章で扱われていました。「兄弟たち。私はあなたがたに、ぜひこの奥義を知っていていただきたい。それは、あなたがたが自分で自分を賢いと思うことがないようにするためです。その奥義とは、イスラエル人の一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までであり、こうして、イスラエルはみな救われる、ということです」(ロマ11:25〜26a)。(1)すでに見たように、ロマ15:7〜12は9〜11章の要約になっていました。(2)その要約内容は以下のようになります。① イスラエルの優先性、② イスラエルのつまずき、③ 異邦人の救い、④ 将来のイスラエルの民族的救い。イスラエルの救いは、神が彼らに与えた約束が成就するかどうかの試金石になります。それゆえ、極めて重要なテーマです。
13章以降、教理の適用に入りました。特に14章以降では、以下のことがらを学びました。(1)互いに受け入れ合うように。(2)ユダヤ人信者は、異邦人信者を受け入れるように。(3)両者は意見を異にしているが、キリストにあって共通の希望を持っているのだから。(4)一致して神をたたえることが、神の栄光につながる。クリスチャンの第1義的使命は、礼拝であることを覚えましょう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。あなたの御心が見事に啓示されました。それを私に知らせてくださり感謝します。御名をたたえます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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