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ローマ人への手紙14:5 〜 8

5 ある日を、他の日に比べて、大事だと考える人もいますが、どの日も同じだと考える人もいます。それぞれ自分の心の中で確信を持ちなさい。

6 日を守る人は、主のために守っています。食べる人は、主のために食べています。なぜなら、神に感謝しているからです。食べない人も、主のために食べないのであって、神に感謝しているのです。

7 私たちの中でだれひとりとして、自分のために生きている者はなく、また自分のために死ぬ者もありません。

8 もし生きるなら、主のために生き、もし死ぬなら、主のために死ぬのです。ですから、生きるにしても、死ぬにしても、私たちは主のものです。

個人的確信(1)

聖書が明確に指示していない事項

前回学んだ箇所(14:1〜4)は、超道徳的なテーマ、つまり、それ自体は良くも悪くもない事項を扱っていました。これらのものは、聖書が明確に指示していない「グレーゾーン」です。「互いに裁き合わない」という勧告は、「グレーゾーン」に関するものです。それが福音の本質にかかわるものであったり、罪に関係したものであったりするなら、適切に対処する必要があります。きょうの箇所(14:5〜12)は、同じテーマの続きです。
「ある日を、他の日に比べて、大事だと考える人もいますが、どの日も同じだと考える人もいます」(5節a)とあります。(1)日にこだわるのは、主にユダヤ人信者でしょう。 ユダヤ人たちは安息日(土曜日)を重視していました。 また、旧約聖書の例祭も、彼らにとっては重要なものでした。 さらに、当時のユダヤ教では数々の断食だんじき日が定められていました。一例として、ルカ181112にはこうあります。「パリサイ人は、立って、心の中でこんな祈りをした。『神よ。私はほかの人々のようにゆする者、不正な者、姦淫かんいんする者ではなく、ことにこの取税人のようではないことを、感謝します。私は週に二度断食し、自分の受けるものはみな、その十分の一をささげております』」。 異教の影響を受けて出来上がった「幸運の日」や「不運の日」などもあったでしょう。(2)それに対して、どの日も同じだと考えるのは、主に異邦人信者でしょう。彼らは、「結局は、すべてが神のものである。生活している毎日が、神に祈り、神を礼拝する機会となり得る」と考え、特定の日を重視する考え方には同調しませんでした。

解決策

パウロの解決策は、単純明快です。「それぞれ自分の心の中で確信を持ちなさい」(新改訳)。「それは、各自が自分の心の確信に基づいて決めるべきことです」(新共同訳)。グレーゾーンに関しては、個人的確信が最も重要な要素となります。この箇所から、クリスチャンの調和(一致)とは、画一的なものでないことが分かります。それは、各人の独立性と多様性を前提とした一致です。次の2点を再確認しましょう。 福音の真理に関しては、同じ理解と確信を共有するために努力する。 グレーゾーンに関しては、各人がそれぞれの確信にもとづいて行動し、他の人をさばかない。つまり、寛容かんような精神が保持されるように努力する。

きょうの祈り

天の父なる神さま。超道徳的なテーマに関しては、各人の確信が重要であることを学びました。寛容な心をもって他の人に接することができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨシュア記15~16、ルカの福音書6

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