17 だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず、すべての人が良いと思うことを図りなさい。
18 あなたがたは、自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。
19 愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。」
20 もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃える炭火を積むことになるのです。
21 悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい。
「愛の勧め」についての学びが続きます。今回は、第5と第6の勧めを見てみます。「もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃える炭火を積むことになるのです」(20節)。(1)この勧めにも、旧約聖書の背景があります。「もしあなたを憎む者が飢えているなら、パンを食べさせ、渇いているなら、水を飲ませよ。あなたはこうして彼の頭に燃える炭火を積むことになり、【主】があなたに報いてくださる」(箴25:21〜22)。(2)2列王記6:21〜23には、素晴らしい実例が描かれています。「イスラエルの王は彼らを見て、エリシャに言った。『私が打ちましょうか。私が打ちましょうか。わが父よ』。エリシャは言った。『打ってはなりません。あなたは自分の剣と弓でとりこにした者を打ち殺しますか。彼らにパンと水をあてがい、飲み食いさせて、彼らの主君のもとに行かせなさい』。そこで、王は彼らのために盛大なもてなしをして、彼らに飲み食いをさせて後、彼らを帰した。こうして彼らは自分たちの主君のもとに戻って行った。それからはアラムの略奪隊は、二度とイスラエルの地に侵入して来なかった」。(3)「頭に燃える炭火を積む」という意味を誤解している人がいます。これは、より深い地獄、より深い苦しみに落とす、ということではありません。これは、善を受けた側が、深い痛み、悲しみを経験する、ということです。つまり、敵に善を行うなら、罪人を悔い改めへと導く行為となる、という意味です。
「悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい」(21節)。これは、17〜20節のまとめとなっています。(1)悪を武器として悪と戦うなら、より深刻な対立を生みます。善こそ、最大の武器であることを覚えましょう。(2)敵を友人とすることこそ、悪との戦いのゴールであることを認識しましょう。
12章の学びを終えるに当たって、ローマ12:1を再度確認してみます。すべての勧めは、この聖句から出ています。「そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です」
きょうの祈り
天の父なる神さま。私は、「生きた供え物」としての自己認識のもとに生きる決心をしました。どうか、私の献身をお受け取りください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
申命記21~22、マタイの福音書24
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