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ローマ人への手紙12:14 〜 16

14 あなたがたを迫害する者を祝福しなさい。祝福すべきであって、のろってはいけません。

15 喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。

16 互いに一つ心になり、高ぶった思いを持たず、かえって身分の低い者に順応じゅんのうしなさい。自分こそ知者ちしゃだなどと思ってはいけません。

愛の勧め(7)

6つの勧め

この箇所には、教会内の人たちに対して実行すべき6つの勧めが記されています。今回は、最初の勧めを取り上げます。内容に入る前に、前提を再確認しておきましょう。信者の中には、古い性質と新しい性質があり、それが戦っています。従って、自力でこれらの勧告を実行することは不可能です。それを行う力は、聖霊によって与えられます。私たちは常に、位置的真理を確認する必要があります(私たちが、キリストにあってどのような者とされているかということ)。

1.迫害する者を祝福する

「あなたがたを迫害する者を祝福しなさい。祝福すべきであって、のろってはいけません」14節)とあります。(1)祝福するという動詞は、「ユーロゲオウ」です。これは、その人に関して良いことを言うという意味です。ヘブル的には、その人の上に祝福が下るように神に願う、ということです。(2)祝福の対象は、「あなたがたを迫害する者」です。
この命令の実例を見てみましょう。(1)主イエスは、「しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい」(マタ5:44)と言われました。(2)当時、ユダヤ教のシナゴーグでは、祝福と呪いの祈りが行われていました。それとは反対に、被害を受けても、自分で復讐ふくしゅうしないというのが、新約聖書の原則です。キリスト教がローマの国教になる前、異教世界の中にあって、「自分の敵を愛し、迫害する者のために祈る」ということが、教会の顕著けんちょな特徴になっていました。(3)使徒7:5560には、初代教会最初の殉教者ステパノの最期さいごが描かれています。「しかし、聖霊に満たされていたステパノは、天を見つめ、神の栄光と、神の右に立っておられるイエスとを見て、こう言った。『見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます』。…『主よ。この罪を彼らに負わせないでください』。こう言って、眠りについた」。ステパノの祈りは、聖霊によって可能になったものです。その祈りは、サウロの回心に影響を与えました。
私たちの内には、2つの性質の葛藤かっとうがあります。古い性質は、「呪え」と命じてきます。しかし神は、新しい性質に働きかけ、「祝福せよ」と命じてこられます。ステパノは、聖霊に満たされていました(聖霊の支配下にあった)。私たちも、聖霊に満たされることを求めましょう。自分の心を聖霊の支配にゆだねましょう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。私をキリストの弟子としてくださったことを感謝します。どうか私を、新しい価値観に生きる者と変えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

申命記5~6、詩篇23 ~ 24

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