1 【 主】はノアに仰せられた。「あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい。あなたがこの時代にあって、わたしの前に正しいのを、わたしが見たからである。
2 あなたは、すべてのきよい動物の中から雄と雌、七つがいずつ、きよくない動物の中から雄と雌、一つがいずつ、
3 また空の鳥の中からも雄と雌、七つがいずつを取りなさい。それはその種類が全地の面で生き残るためである。
4 それは、あと七日たつと、わたしは、地の上に四十日四十夜、雨を降らせ、わたしが造ったすべての生き物を地の面から消し去るからである。」
5 ノアは、すべて【主】が命じられたとおりにした。
「あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい。あなたがこの時代にあって、わたしの前に正しいのを、わたしが見たからである」(1 節)。洪水の7 日前になって、この命令がノアに与えられた。内容は、すでに述べられたことのくり返しである。(1)ノアとその家族全員が、箱舟に入るように招かれた。ノアの一家8 人は、その招きに応答して箱舟に入った。神はすべての人を招いておられるが、その招きに応答する人は、今も多くはない。驚くべきことに、ノアの時代にあっては、全人類の中でたったひと家族しか「信仰による義人」はいなかったのである。(2)「あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい」とは、命令であり、招きでもある。この招きは、来るべき洪水による破壊を免れるための招きであった。彼らを守るのは箱舟であるが、これはキリストを象徴している。
神は今も、来るべき破壊から私たちを救おうとして招きのことばを発しておられる。主イエスは今も、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」(マタ11:28)と呼びかけておられる。その招きに応答する人は幸いである。
種族保存の目的のために、すべての動物のつがいを箱舟に入れるようにとの指示が下った。(1)きよい動物は7 つがい、きよくない動物は1 つがい、鳥は7 つがいが、それぞれ箱舟に入った。(2)この記述から、きよい動物ときよくない動物の区別は、モーセの律法が与えられる前からあったことが分かる。(3)きよい動物とは、犠牲のささげ物にも食用にも適した動物のことである。牛、羊、ヤギなどがそれである。これらの動物は、洪水が引いた後、短時間に繁殖する必要があった。それらは、食用と農耕のための動物である。(4)きよい動物の7 番目のつがいは、犠牲のささげ物となった。犠牲のささげ物の習慣もまた、モーセの律法の前から存在していたのである。
雨が降り始めるまでの7 日間は、神が人々に与えた最後の猶予期間であった。神のことばを信じて箱舟に入る人は、だれでも救われたのである。唯一の条件は、「信じる」ということである。「ノアは、すべて主が命じられたとおりにした」(5 節)。私たちが学ぶべきは、ノアの従順である。彼は、神と事の良し悪しを論じることなしに、聞いたままを実行に移した。これこそ、「信仰による義人」の姿である。
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