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創世記6:13 ~ 16

13 そこで、神はノアに仰せられた。「すべての肉なるものの終わりが、わたしの前に来ている。地は、彼らのゆえに、暴虐で満ちているからだ。それで今わたしは、彼らを地とともに滅ぼそうとしている。

14 あなたは自分のために、ゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟に部屋を作り、内と外とを木のやにで塗りなさい。

15 それを次のようにして造りなさい。箱舟の長さは三百キュビト。その幅は五十キュビト。その高さは三十キュビト。

16 箱舟に天窓を作り、上部から一キュビト以内にそれを仕上げなさい。また、箱舟の戸口をその側面に設け、一階と二階と三階にそれを作りなさい。

箱舟の建造(2)

箱舟のサイズ

 「それを次のようにして造りなさい。箱舟の長さは三百キュビト。その幅は五十キュビト。その高さは三十キュビト」(15 節)。(1)1 キュビト(ひじから中指の先までの長さを基にした長さの単位)は約45である。つまり、この箱舟のサイズは、長さ135m、幅22.5m、高さ13.5m だった。(2)広さに換算かんさんすると、135× 22.5=3,037.5、およそ920 坪であった。3 階建てなので、総床面積は2,760坪にもなる。(3)船のサイズで言うと、排水トン数4 万3,000 トンである。つまり、4 万3,000 トンを運ぶ能力があるということである。(4)これは、今日米国の鉄道で使用している家畜運搬うんぱん車両550 両に匹敵ひってきするサイズである。(5)羊なら、この箱舟に13 万頭も入る。現在その種類が知られている動物たちをすべて入れたとしても、その頭数は、3 万5,000 頭から7 万頭の間である。つまり、この箱舟は十分な大きさであったということである(創世記の「種類」は、今の生物学上の「種類」よりも大雑把おおざっぱ概念がいねんである)。

箱舟の構造

 「箱舟に天窓を作り、上部から一キュビト以内にそれを仕上げなさい。また、箱舟の戸口をその側面に設け、一階と二階と三階にそれを作りなさい」(16 節)。(1)「天窓」とは、「明かり取り」のことで、日中に太陽の光を取り入れるためのものである。(2)扉は側面に一つしか設けなかった。(3)箱舟は、各階4.5m の3 階建てであった。(4)このとおりに作れば、巨大な箱が出来上がる。ノアの洪水物語を疑う人は、この箱舟が航行不能であると指摘してきする。しかし、この箱舟の目的は航行することではなく、浮くことである。この構造なら、転覆てんぷくの危険性は皆無で、90 度近く傾いても元に戻る。
 箱舟は、大洪水に耐えることができるように設計されていた。その中に入った者は大洪水の被害から守られたが、外にいた者は死にえた。箱舟はイエス・キリストの型でなくてなんであろうか。主イエスに信頼を置いた者は、「キリストの内にある者」である。その人は、神の怒りから救われ、永遠のいのちを得ることができる。「聖書はこう言っています。『彼に信頼する者は、失望させられることがない』」(ロマ10:11)。苦難の日には、主イエスに向かって叫び、その御手みての中に逃げ込もうではないか。

年間聖書通読

歴代誌 第一24~25、ヨハネの黙示録8

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