1 これはアダムの歴史の記録である。神は人を創造されたとき、神に似せて彼を造られ、
2 男と女とに彼らを創造された。彼らが創造された日に、神は彼らを祝福して、その名を人と呼ばれた。
3 アダムは、百三十年生きて、彼に似た、彼のかたちどおりの子を生んだ。彼はその子をセツと名づけた。
4 アダムはセツを生んで後、八百年生き、息子、娘たちを生んだ。
5 アダムは全部で九百三十年生きた。こうして彼は死んだ。
ここから、創世記の第2区分(トルドット)が始まる(創5:1〜6:8)。第2区分では、「約束の子孫(種)」である「セツの流れ」(アダムから10代目までの家系)を追っていくことになる。その中で重要な人物が4人登場する。① 初代のアダム。② 7代目のエノク。③ 9代目のレメク。④ 10代目のノア。
創世記5:1〜2は、創世記の第1区分(2:4〜4:26)の要約である。(1)「アダムを創造されたとき」とあるが、これは第6日のことである。(2)「神のかたち」が、アダム以降の世代にどのように継承されたのかが記述されている。(3)神は、男と女とに彼らを創造されたことが記されている。ここでは、「アダム(人)」とは、固有名詞ではなく人類全体を指す言葉である。(4)神は彼らを祝福された。これは、エデン契約の祝福である。
系図には、定型の文書形式がある。① 何歳で「約束の子孫(種)」を生んだか。② その子の命名。③ それから何年生きたか。④ 息子、娘たちを生んだ。⑤ 何歳で死んだか。この定型の形式に従って、アダムの生涯を見てみよう。
(1)アダムは130年生きて、子を生んだ。ここから、「約束の種(子孫)」の系列が始まる。(2)彼はその子を、セツと命名した。(3)それから彼は、800年生きた。(4)彼は、息子、娘たちを生んだ。(5)彼は、930歳で死んだ。以上が定型の要素である。
アダムの場合は、非定型の要素も付加されている。(1)彼が生んだ子は、「神のかたち」ではなく、「彼のかたち」になっている。(2)人は「神のかたち」を保持しているが、同時に、アダムの堕落した性質を相続するようになったのである。人類すべては、アダムとエバから発している。このことを覚えよう。もし、私たちの心に人種的な偏見が少しでもあるとしたら、それは聖書的真理に逆行する考え方である。すべての人は、「神のかたち」を持っている。すべての人は、アダムの子孫である。すべての人は、アダムにあって罪を犯した。そして、すべての人は、キリストにあって新しくされる。
きょうの祈り
天の父なる神さま。人類すべて兄弟というのは、真理です。それを認識するなら、隣人への接し方が変わります。どうか私に隣人愛を増し加えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
歴代誌 第一2~3、詩篇131~132
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