5 今わたしは、エジプトが奴隷としているイスラエル人の嘆きを聞いて、わたしの契約を思い起こした。
6 それゆえ、イスラエル人に言え。わたしは【主】である。わたしはあなたがたをエジプトの苦役の下から連れ出し、労役から救い出す。伸ばした腕と大いなるさばきとによってあなたがたを贖う。
7 わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる。あなたがたは、わたしがあなたがたの神、【主】であり、あなたがたをエジプトの苦役の下から連れ出す者であることを知るようになる。
8 わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに与えると誓ったその地に、あなたがたを連れて行き、それをあなたがたの所有として与える。わたしは【主】である。」
「今わたしは、エジプトが奴隷としているイスラエル人の嘆きを聞いて、わたしの契約を思い起こした」。(1)「思い起こした」とは、今まで忘れていたイスラエル人との契約を思い出したという意味ではなく、行動を起こす時が来たということである。【主】が行動を起こす理由は、イスラエル人との契約にある。【主】は、ご自身が立てた約束を必ず守られる。(2)【主】はモーセに、イスラエルの民に語るべき3 つの約束を伝えた。モーセには、それを民に伝える責務がある。
(1)「わたしは【主】である。わたしはあなたがたをエジプトの苦役の下から連れ出し、労役から救い出す。伸ばした腕と大いなるさばきとによってあなたがたを贖う」。「伸ばした腕」は、神の腕が天から地へ伸ばされるというイメージを伝えている。「大いなるさばき」は、エジプトに下ろうとしている10 の災害のことである。「贖う」とは、親族が金を払って買い戻すことである。ここではパロの息子が打たれ、イスラエルの民が解放される。【主】は、イスラエルの民が見たことも聞いたこともないような奇跡で、彼らをエジプトから救出される。
(2)「わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる。あなたがたは、わたしがあなたがたの神、【主】であり、あなたがたをエジプトの苦役の下から連れ出す者であることを知るようになる」。出エジプトの出来事は、イスラエル国家を誕生させた歴史上の大事件である。その結果、イスラエルは「神の民」となった。私たちもまた、異邦人の中から御名をもって呼ばれる民として召し出された(使15:14)。ハレルヤ!イスラエルは、出エジプト体験を通して、【主】という御名の意味を体験的に知るようになる。願わくは、私たちにも同じことが起こるように。
(3)「わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに与えると誓ったその地に、あなたがたを連れて行き、それをあなたがたの所有として与える」。神はカナンの地をイスラエルの民に与えようとしている。その理由は、アブラハム、イサク、ヤコブに誓った内容を実現するためである。
以上の3 つの約束の箇所は、「わたしは【主】である」という宣言で始まり、同じ宣言で終わっている。【主】は、ご自身の栄誉にかけてこの約束を実行に移される。「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう」(ルカ1:45)
きょうの祈り
【主】なる神よ。「わたしは【主】である」という宣言を重く受け止めました。どうか私の人生にもご介入ください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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