5 すると、御使いは女たちに言った。「恐れてはいけません。あなたがたが十字架につけられたイエスを捜しているのを、私は知っています。
6 ここにはおられません。前から言っておられたように、よみがえられたからです。来て、納めてあった場所を見てごらんなさい。
7 ですから急いで行って、お弟子たちにこのことを知らせなさい。イエスが死人の中からよみがえられたこと、そして、あなたがたより先にガリラヤに行かれ、あなたがたは、そこで、お会いできるということです。では、これだけはお伝えしました。」
8 そこで、彼女たちは、恐ろしくはあったが大喜びで、急いで墓を離れ、弟子たちに知らせに走って行った。
9 すると、イエスが彼女たちに出会って、「おはよう」と言われた。彼女たちは近寄って御足を抱いてイエスを拝んだ。
10 すると、イエスは言われた。「恐れてはいけません。行って、わたしの兄弟たちに、ガリラヤに行くように言いなさい。そこでわたしに会えるのです。」
今回は、他の3 つの福音書の記事と比較しながら、実際に起こったことを時間順に並べてみよう。(1)マグダラのマリヤは、最初に一人で墓に来た(ヨハ20:1)。彼女は、墓が空になっているのを見て、誰かが死体を動かしたのだろうと思いながらそこを去った。彼女は、天使を見ていない。(2)次に、二人の女たちがやって来た。彼女たちは天使の姿を見た。天使は、①イエスが復活したことと、②復活のイエスが弟子たちとガリラヤでお会いになるということを伝えた。(3)マグダラのマリヤは、ペテロとヨハネのところに走り、だれかがイエスの死体を盗んだのかもしれないと報告した(ヨハ20:2)。(4)別の女たちは、それ以外の弟子たちのところに行って報告した。その話を聞いた弟子たちは、すぐには信じなかった(ルカ24:9 ~11)。(5)マグダラのマリヤの報告を聞いたペテロとヨハネは、墓に走った(ヨハ20:3 ~4)。墓の中を確かめた二人は、異なった結論を持ってそこを去った。ヨハネは、確かに復活が起こったという確信を持ったが、ペテロは当惑した状態で墓を去った。(6)マグダラのマリヤは、一人で墓に戻って行った。そこで彼女は御使いを見た。最初は青年たちがそこに立っていると誤解したが、やがてイエスが彼女の前に現れた。それがイエスだと気づいた彼女は、ヘブル語で「ラボニ(私の先生)」と呼びかけた。彼女は、イエスに触れることを禁じられた。その理由は、イエスがまだ天の至聖所のきよめを終えておられなかったからである。(7)しばらくして、ほかの女たちも墓に戻って来た。この時、彼女たちもイエスに出会った。彼女たちは、御足を抱いてイエスを拝んだ。マグダラのマリヤに許されなかったことが、ほかの婦人たちには許された。このことから、この時点でイエスがすでに天の至聖所のきよめを終えられたことが分かる。
以上が、女たちの目撃証言である。最初の目撃者が女性であったことは、驚きである。もし復活が弟子たちによる陰謀であるなら、彼らは男性を目撃者に仕立て上げたことであろう。ユダヤ的文脈では、女たちには裁判での証言能力がないとされていたからである。女たちが最初の目撃者だと記録されている唯一の理由は、事実そのとおりのことが起こったからである。イエスの復活は、かくも多くの詳細な記録によって立証されている。私たちは、真実な証人たちの証言を通して、イエスが復活されたと信じるのである。
きょうの祈り
全知全能の神よ。御子イエスは確かによみがえられました。聖書は、その事実を生々しく伝えています。信じます。感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
創世記 31~32、箴言 3
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