26 また、彼らが食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福して後、これを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取って食べなさい。これはわたしのからだです。」
前回は、過越の食事の順序について解説した。(1)第一の杯が配られた。これを「感謝の杯」と呼ぶ。(2)次にイエスは、弟子たちの足を洗われた。(3)それから、第二の杯(裁きの杯)が配られた。(4)次に、パセリ(カルパス)を塩水に浸して食べた。その時点で、イエスはユダの裏切りを予告された。(5)次に、「アフィコーメンの儀式」と言われるものが行われた。きょうは、その内容について詳細に学ぶ。
「アフィコーメンの儀式」とは、以下のようなものである。食卓には布の袋(通常は絹製)が用意されていた。この袋の内部は3 つの部分に分かれており、それぞれの部分に、平べったい形をした種なしパンが入れられた。3 枚の種なしパンは、父、子、聖霊の三位一体の神を象徴している。3 枚のパンの中から真ん中のパン(子なる神の象徴)だけが取り出され、2 つに裂かれ、半分だけが食された。残りの半分は、亜麻布にくるんで家のどこかに隠された。それからメインコースが供された。メインコースが終わると、隠されていた残りの半分のパンを見つけ、それを布から出して食した。つまり、「アフィコーメンの儀式」は、メインコースを挟んで前半と後半に分かれていたということである。また「アフィコーメン」とは、デザートという意味で、最後まで隠されていた半分の種なしパンのことを指す。
イエスは、この「アフィコーメン」を手にして、こう言われた。「取って食べなさい。これはわたしのからだです」。(1)このパンは、種なしパンであった。これは、イエスには罪がなかったことを象徴している。(2)このパンには筋が入っていた。これは、イエスのからだに残されたむちの跡を象徴している。(3)このパンには小さな穴があいていた。これは、イエスのからだに残された釘と槍の跡を象徴している。(4)「新しい契約(新約)」は、イエスが十字架上でご自身のいのちをささげられた時に成就した。「アフィコーメン」は、十字架上で裂かれたイエスのみからだの象徴である。(5)このパン(アフィコーメン)を食する者(イエスの十字架を信じ受け入れる者)は、罪の赦しと永遠のいのちを受ける。私たちは、このパンを食した(十字架についたイエスを信じた)結果、罪の赦しと永遠のいのちを受けた。そのことを神に感謝しよう。また、ひとりでも多くの人が、救いに与れるように祈ろう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。御子イエスは、私の罪のためにむち打たれ、釘づけにされました。私は、主イエスによって備えられた救いを信じ、受け取ります。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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