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マタイの福音書24:9 ~ 14

9 そのとき、人々は、あなたがたを苦しいめに会わせ、殺します。また、わたしの名のために、あなたがたはすべての国の人々ににくまれます。

10 また、そのときは、人々が大ぜいつまずき、互いに裏切うらぎり、憎み合います。

11 また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。

12 不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。

13 しかし、最後までえ忍ぶ者は救われます。

14 この御国の福音は全世界にべ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。

大患難時代の前半

第2 の質問への答え

弟子たちの第2 の質問は、「メシアの再臨とそのしるし」に関するものであった。イエスは、「再臨とそのしるし」について論じる前に、まず大患難時代(7 年間)について預言しておられる。この箇所は、大患難時代の前半の3 年半に起こることの預言である。ここでは、5 つのことが預言されている。それを順次見ていこう。
(1)聖徒たちへの迫害が起こる。これは、黙示録6:9 ~11 の預言と同じである。教会が携挙された後でも、地上にはイエスをメシアと信じて救われる聖徒たちが起こされる(彼らを大患難時代の聖徒たちと呼ぶ)。その聖徒たちを迫害するのが、「宗教的バビロン」と呼ばれる世界統一宗教である(黙17:1 ~6 参照)。
(2)多くの偽預言者が起こる。これは、ゼカリヤ13:2 ~6 の預言と同じである。
(3)人類の罪が増加する。具体的には、不法がはびこり、多くの人たちの愛が冷えるということである。これは、2 テサロニケ2:6 ~7 の預言と同じである。
(4)大患難時代の最後まで耐え忍ぶ者は、救われる。これは大患難時代を生き延びるユダヤ人たちのことである。彼らは、イエスをメシアとして受け入れ、民族的救いを経験するようになる。
(5)世界規模のリバイバルが起こる。その時代に福音を宣べ伝えるのは教会ではなく(教会は天に挙げられているので、地上には存在しなくなっている)、救われた144,000 人のユダヤ人たちである(黙7 章)。その結果、多くの異邦人が救いに入れられる。それが、「この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます」という言葉の意味である。

私たちの確信

神は、人類の歴史の導き手である。主イエスは、歴史の向かう方向を完全に把握はあくしておられる。聖書預言は、起こってみないと分からないという点を多く含んでいるが、大枠おおわくにおいては、キリストと聖徒たちの勝利を保証している。クリスチャンは、不安な時代にあっても、勝利を確信して歩むことができる。なんという幸いであろうか。きょうも、王の王であるキリストを見上げつつ歩もう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。私たちクリスチャンには、最後の勝利が約束されていることを感謝します。その勝利は、イエスをメシアとして信じる信仰によって与えられます。きょうも、主イエスをたたえつつ歩ませてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

歴代誌 第一24~25、ヨハネの黙示録8