9 シオンの娘よ。大いに喜べ。エルサレムの娘よ。喜び叫べ。見よ。あなたの王があなたのところに来られる。この方は正しい方で、救いを賜り、柔和で、ろばに乗られる。それも、雌ろばの子の子ろばに。
10 わたしは戦車をエフライムから、軍馬をエルサレムから絶やす。戦いの弓も断たれる。この方は諸国の民に平和を告げ、その支配は海から海へ、大川から地の果てに至る。
ゼカリヤはギリシア人の王(アレキサンダー)の到来を預言し、続いてユダヤ人の王(メシア)の到来をも預言します。9節は初臨の預言、10節は再臨の預言です。きょうは、10節のメシアの再臨について学んでみます。「わたしは戦車をエフライムから、軍馬をエルサレムから絶やす。戦いの弓も断たれる」(10節a)とあります。(1)イスラエルの地から戦争がなくなります。「エフライム」は約束の地の北部を、「エルサレム」は約束の地の南部を指します。かつて南北に分裂していたイスラエルの民は、ひとつの民とされます。そして、イスラエル全土から、戦車、軍馬、戦いの弓などの武器が取り去られます。敵がイスラエルを責めることはなくなり、イスラエルも自国を防衛する必要がなくなります。(2)このことを宣言するのは、【主】ご自身です。
それに続いて、「この方は諸国の民に平和を告げ、その支配は海から海へ、大川から地の果てに至る」(10節b)とあります。(1)これを語っているのは、ゼカリヤです。主語が【主】からゼカリヤに変わりました。(2)メシアは世界の民に平和を宣言され、メシア的王国の統治が始まります。(3)「海から海へ」というのは、死海(東の国境)から地中海(西の国境)までという意味です。(4)「大川から」というのは、ユーフラテス川(北の国境)です。通常は、ユーフラテス川からエジプトの川までという表現になるのですが、ここでは「地の果てに至る」となっています。メシアの統治による平和が、イスラエルの地だけでなく、全世界に及ぶことが預言されています。
以上の預言は、詩篇72:8に書かれている内容と合致します。「彼は海から海に至るまで、また、川から地の果て果てに至るまで統べ治めますように」。苦難の中にあったイスラエルの民にとって、ユダヤ人の王の到来の約束は、大きな慰めとなりました。今を生きるためには、将来への希望が必要です。このことは、今も変わりません。教会時代を生きる私たちにとっても、キリストの再臨は患難を乗り越えるための希望であり、力です。「主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。…このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい」(1テサ4:16~ 18)。アーメン。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。どんなに絶望的な事態が襲ってきても、私は希望を失いません。なぜなら、キリストが私のために戻ってきてくださるからです。主イエス・キリストの御名によって祈ります。
アーメン。
年間聖書通読
イザヤ書56~57、コリント人への手紙 第一5
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