1 ダリヨス王の第四年の第九の月、すなわち、キスレウの月の四日に、ゼカリヤに【主】のことばがあった。
2 そのとき、ベテルは、サル・エツェルとレゲム・メレクおよびその従者たちを、主に願うために遣わし、
3 万軍の【主】の宮に仕える祭司たちと、預言者たちに尋ねさせた。「私が長年やってきたように、第五の月にも、断食をして泣かなければならないでしょうか。」
この箇所から、ゼカリヤ書の第2 区分に入ります(7:1~8:23)。(1)まず、時代背景を見てみましょう。時はダリヨス王の第4年、第9の月(キスレウ)の4日です(前518年12 月7 日)。これは、ゼカリヤが8つの幻(1 ~6章)を見た時から約2年後、神殿の再建を再開してからも約2年後のことでした(ハガ1:12 ~ 15参照)。神殿が完成するのはこの時から2年後ですから(エズ6:14 ~16)、この出来事は神殿の工事が行われていた4年間のちょうど中間時点で起こったものです。(2)ベテルの住民たちが、具体的な質問を持ってエルサレムに上って来ました。ベテルという町は、南北朝時代に、金の子牛が安置されていた場所です(北王国の初代王ヤロブアムは、ダンとベテルに金の子牛を置きました)。その目的は、北王国の住民をエルサレムまで上らせないためでした。(3)ここでは、そのベテルの住民たちが、【主】からの答えを求めて、エルサレムに上って来ています。このことから、バビロン捕囚から帰還して以降、彼らが金の子牛を設置せず、エルサレムの優位性を認めるようになったことが分かります。
「そのとき、ベテルは、サル・エツェルとレゲム・メレクおよびその従者たちを、主に願うために遣わし、万軍の【主】の宮に仕える祭司たちと、預言者たちに尋ねさせた。『私が長年やってきたように、第五の月にも、断食をして泣かなければならないでしょうか』」(2 ~ 3節)。(1)派遣されて来たのは、サル・エツェルとレゲム・メレクおよびその従者たちですが、この2人の名はバビロンの名前です。彼らは、バビロンで誕生し、祖国に帰還して来た新しい世代です。(2)「預言者たち」とありますが、この中にはゼカリヤやハガイ(ゼカリヤと同時代の預言者)も含まれていました。(3)彼らの質問は、「母国に帰って新しい神殿もほぼ完成した今、なおも第5の月の断食を継続すべきかどうか」というものでした。(4)第5の月の断食とは、バビロン軍による神殿崩壊を記念する断食のことです。
ゼカリヤはその質問にはすぐに答えず(その答えは8:18~19に出てきます)、まず彼らの動機を問います。それが次回学ぶ箇所の内容です。宗教的行為そのものは、神に対する真実な姿勢と動機がなければ、なんの意味もありません。私たちの内に、神への愛と献身があるかどうか、自己吟味をしてみましょう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。あなたは常に、私たちが真実な心で礼拝と祈りをささげることを要求しておられます。どうか、形式的信仰から私をお救いください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。
アーメン。
年間聖書通読
イザヤ書34~35、ローマ人への手紙14
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