9 これを聞け。ヤコブの家のかしらたち、イスラエルの家の首領たち。あなたがたは公義を忌みきらい、あらゆる正しいことを曲げている。
10 血を流してシオンを建て、不正を行ってエルサレムを建てている。
11 そのかしらたちはわいろを取ってさばき、その祭司たちは代金を取って教え、その預言者たちは金を取って占いをする。しかもなお、彼らは【主】に寄りかかって、「【主】は私たちの中におられるではないか。わざわいは私たちの上にかかって来ない」と言う。
12 それゆえ、シオンは、あなたがたのために、畑のように耕され、エルサレムは廃墟となり、この宮の山は森の丘となる。
これまでに上げられた者たちを含めて、イスラエルの指導者階級の罪が指摘されます。指導者階級とは、首領たち、祭司たち、預言者たちのことです。(1)彼らはエルサレム(シオン)を、不正と殺人という土台の上に建てています。つまり、目的が正しければ手段が正当化されるという理屈です。(2)彼らの最大の関心事は、経済的利得です。「そのかしらたちはわいろを取ってさばき、その祭司たちは代金を取って教え、その預言者たちは金を取って占いをする」とあるとおりです。本来の使命を忘れて、物質的繁栄だけを求める指導者たちの姿は、あわれなものです。(3)しかし彼らは、自らの罪を省みようとはしません。それどころか、「【主】は私たちの中におられるではないか。わざわいは私たちの上にかかって来ない」と豪語しています。「【主】は私たちの中におられる」とは、エルサレムの中に神殿があり、神殿の至聖所にはシャカイナ・グローリーが輝いているという意味です。神殿が建っている限り、自分たちの上にわざわいが下ることはないというのが彼らの信仰です。これは「お守り」的信仰です。イスラエルの指導者階級のこのような誤った確信は、アッシリヤのセナケリブがエルサレム攻撃に失敗して以降、ますます強固なものになったと思われます。
しかし、指導者層の罪のゆえに、エルサレムは滅ぼされます。「それゆえ、シオンは、あなたがたのために、畑のように耕され、エルサレムは廃墟となり、この宮の山は森の丘となる」。(1)作物を育てるためには、畑を耕し、平らな地にする必要があります。それと同じように、エルサレムが再出発を切るためには、裁きによって平らな地とされる必要があります。(2)かつて【主】が住まわれたエルサレムが、やがて人の住まない廃墟となります。エレミヤはこの聖句を引用しています(エレ26:18)。(3)裁きが下る理由は、指導者層がイスラエルの民を惑わし、誤った方向に導いたからです。
福音書の中でも指導者の罪は大きく取り上げられています。パリサイ人たちは、「この人(イエス)は、ただ悪霊どものかしらベルゼブルの力で、悪霊どもを追い出しているだけだ」と言い、イエスのメシア性を拒否しました(マタ12:24)。イエスは、マタイ23:37 ~ 39でこう宣言されました。「ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者。わたしは、めんどりがひなを翼の下に集めるように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった。見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。あなたがたに告げます。『祝福あれ。主の御名によって来られる方に』とあなたがたが言うときまで、あなたがたは今後決してわたしを見ることはありません」。イエスのこの宣言は、ミカ3:12 と軌を一にするものです。そして今も、イスラエル人はイエスを受け入れていません。これもまた指導者層の責任と言えます。指導者層の悔い改めのために祈りましょう。また、「お守り」信仰を脱却できるように願い求めましょう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。指導者の責任は実に重大です。どうかイスラエルの、そして日本の指導者たちをあわれんでください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
士師記3~4、ルカの福音書11
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