6 「たわごとを言うな」と言って、彼らはたわごとを言っている。そんなたわごとを言ってはならない。恥を避けることはできない。
7 ヤコブの家がそんなことを言われてよいものか。【主】がこれをがまんされるだろうか。これは主のみわざだろうか。私のことばは、正しく歩む者に益とならないだろうか。
8 以前から、わたしの民は敵として立ち上がっている。しかし、あなたがたは、戦いをやめて安らかに過ごしている者たちのみごとな上着をはぎ取る。
9 あなたがたは、わたしの民の女たちを、その楽しみの家から追い出し、その幼子たちから、わたしの誉れを永遠に取り去る。
10 さあ、立ち去れ。ここはいこいの場所ではない。ここは汚れているために滅びる。それはひどい滅びだ。
11 もし人が風のまにまに歩き回り、偽りを言って、「私はあなたがたに、ぶどう酒と強い酒について一言しよう」と言うなら、その者こそ、この民のたわごとを言う者だ。
6節には、「『たわごとを言うな』と言って、彼らはたわごとを言っている。そんなたわごとを言ってはならない。恥を避けることはできない」とあります。新共同訳では、「『たわごとを言うな』と言いながら彼らは自らたわごとを言い『こんなことについてたわごとを言うな。そんな非難は当たらない』」と訳されています。(1)ミカの預言活動を批判しているのは、イスラエルの民とも、にせ預言者たちとも取れます。両方であったのかも知れません。イスラエルでは、否定的な預言を語る預言者は、怪しまれ、迫害されることが多かったのです。(2)イスラエルの民は、神の真実さと愛は信じていましたが、神の別の性質である「義」や「聖」については関心を払おうとはしませんでした。(3)他の預言者たちも同様の非難を受けています。「それなのに、あなたがたはナジル人に酒を飲ませ、預言者には、命じて、預言するなと言った」(アモ2:12)。「今、【主】のことばを聞け。あなたは『イスラエルに向かって預言するな。イサクの家に向かって預言するな』と言っている」(同7:16)。ミカと同時代のイザヤも、同じ体験をしています(イザ30:10)。
しかし、イスラエルの民は貧しい同胞たちを搾取しています。それは【主】ご自身に敵対するのと同じことです。ですから、問題はミカが語る霊感を受けた預言にあるのではなく、民の不信仰と貪欲にあるのです。民は2つの大罪を犯していました。(1)1つは、貧しい人たちを搾取していることです。「しかし、あなたがたは、戦いをやめて安らかに過ごしている者たちのみごとな上着をはぎ取る」。これは出22:25 ~ 27の違反です。(2)もう1つは、やもめと孤児を苦しめていることです。「あなたがたは、わたしの民の女たちを、その楽しみの家から追い出し、その幼子たちから、わたしの誉れを永遠に取り去る」。イザヤもまた同じ罪を糾弾しています。「彼らは、寄るべのない者の正しい訴えを退け、わたしの民のうちの悩む者の権利をかすめ、やもめを自分のとりこにし、みなしごたちをかすめ奪っている」(イザ10:2)。
民の罪に対する裁きは、捕囚です。「さあ、立ち去れ。ここはいこいの場所ではない。ここは汚れているために滅びる。それはひどい滅びだ」。カナンの地は安住の地としてイスラエルの民に与えられましたが、もし彼らが罪を犯すなら、その地は彼らを吐き出すことになります。これが土地の契約(申29、30章)の内容です。ミカは、民が喜ぶ預言だけを語る者はにせ預言者であることを看破し、そう宣言しています。にせ預言者とは、「この民にたわごとを言う者」です。今の時代でも、真実を語る【主】の器と、耳ざわりのよいことしか言わない人とがいます。どちらが真実を語っているか、聞き分ける耳を【主】からいただこうではありませんか。
きょうの祈り
天の父なる神さま。どうか私に聞き分ける耳を与えてください。時代に対して警告を発する【主】の器を多く起こしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
ヨシュア記17~18、詩篇29~30
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