1 オバデヤの幻。神である主は、エドムについてこう仰せられる。私たちは主から知らせを聞いた。使者が国々の間に送られた。「立ち上がれ。エドムに立ち向かい戦おう。」
内容に入る前に、オバデヤ書の概略について触れておきます。オバデヤ書は旧約聖書で最も短い書です。しかし、この書が扱っているテーマは多岐にわたっていますので、軽視することはできません。
(1)著者オバデヤに関しては、その名前以外には何も知られていません。オバデヤとは「主(ヤハウェ)のしもべ」という意味です。彼は主のしもべとして「幻」を見せられ、それをそのまま語っています。すべての預言者が幻を通して主からの語りかけを受けるわけではありませんが、彼の場合は、幻によって未来の出来事を現実に起こっていることのように見ることができたのです。彼が活動した地は、エルサレムを中心としたユダの地です。
(2)執筆年代に関しても、種々の意見があります。オバデヤ書1~4節は、エレミヤ書49:14 ~16 に引用されています。また、オバデヤ書5~ 6節は、エレミヤ書49:9 ~10 に引用されています。従ってオバデヤはエレミヤよりも前の預言者であることがわかります。さらに、オバデヤ書17 節は、ヨエル書2:32 に引用されていますので、オバデヤはヨエルよりも前の預言者であることがわかります。
10~ 14節には、エルサレムに起こったある悲劇的な出来事に関する言及があります。これには二つの可能性があります。一つの可能性は、ヨラム王治下(前845年)に起こったペリシテ人とアラビヤ人によるエルサレム侵略です(Ⅱ歴代誌21:16 ~17)。もう一つの可能性は、前605~586年に起こったネブカデネザル王による侵略です(Ⅱ列王記24:1以下)。オバデヤがヨエルやエレミヤよりも前の預言者であることを考えると、前者の可能性が高いと思われます。本書は前845年あたりに執筆されたと考えてまちがいはないでしょう。オバデヤは、小預言書を書いた12 人の預言者の中で最初に登場する預言者です。
本書のテーマは、(1)神はイスラエルのために復讐されるということと、(2)神はイスラエルを再び立て直されるということです。本書を読む者は、傲慢な姿勢を正され、神に信頼する者は決して失望させられることがないということを学ぶことでしょう。私たちもまたダビデとともに、こう祈ろうではありませんか。「あなたのしもべを、傲慢の罪から守ってください。それらが私を支配しませんように。そうすれば、私は全き者となり、大きな罪を、免れて、きよくなるでしょう」(詩篇19:13)。
きょうの祈り
アブラハム、イサク、ヤコブの神よ。どうか私を傲慢の罪から守り、義の道へと導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
申命記11~12、箴言13
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