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ホセア書1:4~5

4 主は彼に仰せられた。「あなたはその子をイズレエルと名づけよ。しばらくして、わたしはイズレエルの血をエフーの家にむくい、イスラエルの家の王国を取り除くからだ。

5 その日、わたしは、イズレエルの谷でイスラエルのゆみを折る。」

ホセアの子イズレエル

息子の命名

前回の箇所でホセアは、姦淫の女をめとり、男の子をもうけました。子どもに預言的な名をつけることは、イザヤがすでに実行していました。イザヤ書7章には、次のような記録が出てきます。南王国ユダの王アハズは、敵の包囲に備えて水源を確認するために、上の池の水道の端に出向いていました。イザヤはその場所に、「シェアル・ヤシュブ(「残りの者が帰って来る」という意味)」という名の息子を連れて行きました。その息子の名は、イスラエルの民を滅亡から救い、「残りの者(真の信仰者)」を支え続けてくださるのは、神であることを示していました。その場所でイザヤは、主こそ主権者であることをアハズ王に宣言するのです。
ホセアの場合は、息子にイズレエルという名をつけるように命じられています。イズレエルには、「神は散らす」という意味と、「神は種を蒔く」という意味があります。この子の名は、「神の裁き」と「神の回復」を預言する名となりました。

イズレエルという名が象徴すること

イズレエルという名が何を象徴しているのか、見てみましょう。(1)イズレエルは、イズレエルの谷(平野)の東端、ギルボア山の麓にあった町です(イッサカル部族の領地)。そこは、虐殺の記憶をとどめた町でもありました。前841年に、エフーはアハブの王朝に属する全家族を、その場所で虐殺しました(列王記9 ~10 章にその記事が記録されています)。(2)アハブの一家を虐殺してエフーが建てた王朝は、北王国の第5王朝です。この王朝は、エフーの後、4 代続きます(エホアハズ、ヨアシュ、ヤロブアム2世、そしてゼカリヤ)。(3)ホセアは、エフーが犯した罪は必ず罰を受け、エフーの家(王朝)は滅びることを預言しました。「その日、わたしは、イズレエルの谷でイスラエルの弓を折る」(5 節)とは、そういう意味です。この預言どおり、エフー王朝はエフーの後、4代で滅びました(詳細は、列王記15:8~ 12 に記されています)。
ホセアの息子のイズレエルは、エフー王朝に裁きが下ることの預言的名となりました。エフーは神からの油注ぎによって王となった人物ですが、どこに問題があったのでしょうか。(1)彼が王になることは、神の御心でした。(2)しかし彼は、神の御心を誤った動機で行いました。つまり、彼は政治的権力を求めて、クーデターを起こしたのです。神がエフーの利己的な態度と残忍性とを裁かれるのは、当然です。クリスチャンの中でも、神の御心を行いながら、動機が間違っているという場合があります。私たちもまた、そのような弱点を持った人間です。神から喜ばれる歩みをしているかどうか、自らを吟味してみましょう。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。あなたの前に隠しおおせるものは一つもありません。どうか私をあわれんでください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

創世記17~18、マルコの福音書7