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ルカの福音書21:20~24

20 しかし、エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときには、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。

21 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。都の中にいる人々は、そこから立ちのきなさい。いなかにいる者たちは、都に入ってはいけません。

22 これは、書かれているすべてのことが成就する報復の日だからです。

23 その日、哀れなのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。この地に大きな苦難が臨み、この民に御怒りが臨むからです。

24 人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。

終わりの日に関する教え(その3)

エルサレムの滅亡(紀元70年)

イエスは、まもなく起ころうとしている出来事として、エルサレムの滅亡を預言されました。(1)それは、不信仰に対する神のさばきです。「報復の日」(22節)ということばがそれを示しています。(2)この預言は、紀元70年に、ローマ軍がエルサレムを陥落させたときに成就しました。ヨセフスは、110万人のユダヤ人が戦死したと書いています。これは誇張であるにしても、膨大な数の戦死者が出たことだけは確かです。(3)イエスは、弟子たちを守るために、この預言をお語りになりました。ローマ軍の包囲が始まると、弟子たちはこの預言を思い起こし、ペラという町(デカポリスの町のひとつ)に避難しました。神は、試練が来る前にご自分の民を準備されたのです。1999年の秋、家内が5週間入院したとき、私も神の守りを経験しました。この年は、ハーベストの番組制作を夏の間に大量に終えるように導かれており、9月と10月は、制作予定のない月になっていました。もし通常の制作予定で動いていたら、私もスタッフたちも、パニック状態になっていたことでしょう。神の先回りの愛に感謝しました。あなたの人生にも、神は同じような祝福を用意しておられます。試練の中でも、神のご計画がなることを信じ続けましょう。

エルサレムの回復(1967年)

紀元70年は、ユダヤ人の歴史の分水嶺です。これ以降彼らは、約1900年間にわたって、地上を放浪する民となりました。散らされた先々で迫害が彼らを襲いましたが、彼らの心からエルサレムが消え去ったことは一度もありません。彼らは、「来年はエルサレムで!」を合いことばに、シオンの地に帰還する日を信じ続けてきたのです。そしてついに、1948年にイスラエル国家が誕生し、1967年の第三次中東戦争で、エルサレムはイスラエルの手に回復されました。エルサレム回復の時点(1967年)で、「異邦人の時」(24節)が終わったと考える学者もいます。この状態をもってして、イスラエルがエルサレムを完全に支配下に治めたとは言えませんので、必ずしも「異邦人の時」が終わったとは言えないと思います。いずれにしても、異邦人の救いの完成がユダヤ人の救いの時代を来たらせ、ユダヤ人の救いがイエス・キリストの再臨を来たらせることだけは明らかです。最近、聖書から目が離れていませんでしたか。聖書預言が次々と成就する時代に生かされていることを感謝し、神のことばに信頼して歩みましょう。

きょうの祈り

イスラエルの聖なる神よ。聖書預言が次々と成就する時代に生かされていることを感謝します。どうか、あなたの民イスラエルを守り、お救いください。主イエスの再臨の時まで、忠実なしもべとしての生活ができますように、私をお導きください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

歴代誌 第二3~4、詩篇139~140