10 小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です。
11 ですから、あなたがたが不正の富に忠実でなかったら、だれがあなたがたに、まことの富を任せるでしょう。
12 また、あなたがたが他人のものに忠実でなかったら、だれがあなたがたに、あなたがたのものを持たせるでしょう。
13 しもべは、ふたりの主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛したり、または一方を重んじて他方を軽んじたりするからです。あなたがたは、神にも仕え、また富にも仕えるということはできません。」
今日の短い聖書の箇所から、少なくとも四つの霊的真理を学ぶことができます。これらはすべて、イエスの弟子になろうとする者が身に着けるべき真理です。(1)小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実です。その逆に、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です。なぜかと言いますと、人生とは統合化されたものであって、一つの原則があらゆる局面を支配しているからです。私は大学を卒業して、ある会社に就職しました。当時私の上司であった人が、このように助言してくれました。「上の者は、君が小さな仕事を忠実にこなせるかどうか見ているのだ。小さな仕事も満足にできない者には、大きな仕事は回ってこないぞ。」新入社員であった私は、この助言を肝に命じました。あなたは、なぜ自分には重要な役割が与えられないのかと不思議に思ったことがありますか。もしそうなら、日常の仕事にどの程度忠実であったかどうか、自己吟味をしてみましょう。(2)私たちが持っている地上の富(不正の富)は、すべて神から預かった物ばかりです(歴代誌第一29:14参照。)その証拠に、人は死ぬとき、何一つ持って行くことができません。自分のからだも、能力も、財も、すべて神からの預かり物であることに気づくなら、私たちの生き方は革命的に変わります。(3)神は、私たちが地上の富を忠実に管理するかどうかを見ておられます。それは、天にある真の富を私たちに任せてよいかどうか、判断するためです。あなたは、地上生涯での忠実さが、天の御国の祝福につながることを知っていましたか(マタイの福音書25:34参照)。
今日の聖書箇所の結論は、次の第四のポイントにあります。(4)どんな人でも、ふたりの主人に仕えることはできません。ふたりの主人とは、神と富です。「富」と訳されていることばは、原語では「マモン」です。マモンとは、金、富、地上的所有物などを指します。それらを愛する者にとっては、マモンはまさに神の位置を占めています。あなたは最近、富の追及に心が支配されて、疲れを覚えてはいませんか。霊的なことがらへの関心が、極度に薄くなっていることはありませんか。今、主イエスのこのことばを思い出しましょう。「何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。」(12:31)。
きょうの祈り
恵み深い天の父なる神さま。私たちの心には、物質的な貧しさに対する恐れがあります。そのため、神の国を求めること以上に、富の追及に心を奪われることがあります。どうか、お赦しください。今、あなただけが私の神であることを告白します。マモンの支配から私を解放してください。主イエスの御名によって祈ります。アーメン。
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エズラ記5~6、ヨハネの手紙 第一1
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