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ルカの福音書13:18~21

18 そこで、イエスはこう言われた。「神の国は、何に似ているでしょう。何に比べたらよいでしょう。

19 それは、からし種のようなものです。それを取って庭に蒔いたところ、生長して木になり、空の鳥が枝に巣を作りました。」

20 またこう言われた。「神の国を何に比べましょう。

21 パン種のようなものです。女がパン種を取って、三サトンの粉に混ぜたところ、全体がふくれました。」

神の国のたとえ話

からし種(1819節)

そこで、イエスはこう言われた。『神の国は、何に似ているでしょう。何に比べたらよいでしょう。それは、からし種のようなものです。それを取って庭に蒔いたところ、生長して木になり、空の鳥が枝に巣を作りました』」。(1)「〇〇は、何に似ているでしょう。何に比べたらよいでしょう」という言葉は、たとえ話を用いて真理を説明する際の常套句です。ラビ的議論では、真理の説明のためにたとえ話を用いることが認められていました。(2)イエスは、「神の国」を説明するために、2つのたとえ話を用いています。ここでの「神の国」とは、「奥義としての王国」です。それは、教会が誕生してから携挙されるまでの間のキリスト教界(教会ではない)のことです。(3)ここに出てくる2つのたとえ話は、すでに語られていたものですが、このタイミングで再度取り上げる理由は、指導者たちの偽善がどのような結果をもたらすかを示すためです。イエスは、ユダヤ教内部で起こったのと同じことがキリスト教界にも起こることをご存じでした。そういう意味では、このたとえ話は、弟子たちへの警告でもあります。(4)からし種は、短時間で大きな木に成長します。そしてそこには、空の鳥が巣を作るようになります。空の鳥とは、猛禽(悪霊の象徴)のことです。これは、キリスト教の教えを利用した異端のことです。エホバの証人、モルモン教、統一協会などがそれに当たります。

パン種(2021節)

またこう言われた。『神の国を何に比べましょう。パン種のようなものです。女がパン種を取って、三サトンの粉に混ぜたところ、全体がふくれました』」。(1)これは、「奥義としての王国」を説明する2つ目のたとえ話です。(2)パン種は、小さな塊でも、大きな影響をもたらします。パン種は、キリスト教界の中に広がる誤った教理です。(3)パン種のような小さな塊(教理)が、3サトンの粉全体に影響を与えます。(4)3サトンの粉は、キリスト教界の3つの流れを象徴しています。カトリック、ギリシア正教、プロテスタント。そのすべてに、何らかの誤った教えが存在しています。
今は、「奥義としての王国」の時代です。誤った教えに振り回されることのないように、日々の聖書研究とデボーションを大切にしようではありませんか。真理は私たちを自由にします。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神よ。今、私は渇いています。どうか、イエス・キリストのいのちを私の心に注いでください。真実にイエスのいのちを心に受け入れます。どうか私を、周りの人々に積極的な影響を与える者と変えてください。主イエスの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エステル記5~6、詩篇117~118