1-2 私たちの間ですでに確信されている出来事については、初めからの目撃者で、みことばに仕える者となった人々が、私たちに伝えたそのとおりを、多くの人が記事にまとめて書き上げようと、すでに試みておりますので、
3 私も、すべてのことを初めから綿密に調べておりますから、あなたのために、順序を立てて書いて差し上げるのがよいと思います。尊敬するテオピロ殿。
4 それによって、すでに教えを受けられた事がらが正確な事実であることを、よくわかっていただきたいと存じます。
ルカは異邦人であるという説もありますが、個人的には、ディアスポラ(離散)のユダヤ人である可能性が高いと考えています。ルカは、以下の三つの事項に対して深い関心を払っています。(1)エルサレム、(2)婦人たちの信仰と奉仕、(3)異邦人伝道。異邦人(ギリシヤ人)に福音を伝えるために、ルカは、神の子イエスの人間性にスポットライトを当てました。それは、ギリシヤ人が追求していた理想的な人間の姿がここにあることを示そうとしたからです。彼は、医者でもあり(コロサイ人への手紙4:14)、偉大な歴史家でもありました。3節では、次の三点に注目しましょう。(1)彼は、「すべて」を調べたといいます。それは、イエスの生涯についてすでに書かれていた文書や口伝伝承のことです。(2)彼は、「初めから」調べたといいます。つまり、イエスの生涯の初めからということです。(3)彼は、「綿密に」調べたといいます。彼は、一つ一つの出来事を詳細に調べ、執筆目的にかなうように順序立てて記録しました。そこには、聖霊の不思議な導きと守りがありました。その結果生まれたのが、ルカの福音書です。この福音書を、「世界で最も麗しい書」と呼ぶ人が多くいるのもうなずけます。
この福音書は、テオピロ殿という人物への献呈の辞をもって始まります。テオピロとは、「神を愛する者」という意味です。当時のギリシヤ・ローマの著作には、この体裁を取るものが多くみられます。問題は、テオピロという人物がだれかということです。「殿」とは、当時使われていた高官への敬称で、使徒の働き23章26節では、「閣下」と訳されています。そうすると、テオピロとは実在したある高貴な人物と解釈するのが最も自然です。恐らく、ルカのパトロンとなって、ルカの福音書と、使徒の働きの完成を、経済的に支えた人物なのでしょう。あなたには、信仰が揺さぶられ、自分が信じてきたことが果たして真実なのだろうかと疑いを持ったことはありませんか。キリスト教は、歴史的事実を基礎とする信仰です。疑いを持ったとき、即座に聖書に帰り、そこから直接確信を得る必要があります。ルカの手を通して、この麗しい福音書が私たちに届けられたことを神に感謝しましょう。また、自分自身が、「神を愛する者」となって、この福音書の真理を深く味わうことができるように、祈りましょう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神よ。ルカというすばらしい歴史家が、初代教会の時代に存在していたことを感謝します。また彼が、異邦人のための福音書を残してくれたことを感謝します。私を、この福音書の読み手にふさわしく、「神を愛する者」と変えてください。主イエスの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
エゼキエル書32~33、エペソ人への手紙5
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!