6 王とその部下がエルサレムに来て、その地の住民エブス人のところに行ったとき、彼らはダビデに言った。「あなたはここに来ることはできない。目の見えない者、足のなえた者でさえ、あなたを追い出せる。」彼らは、ダビデがここに来ることができない、と考えていたからであった。
7 しかし、ダビデはシオンの要害を攻め取った。これが、ダビデの町である。
8 その日ダビデは、「だれでもエブス人を打とうとする者は、水汲みの地下道を抜けて、ダビデが憎む、目の見えない者、足のなえた者を打て」と言った。このため、「目の見えない者、足のなえた者は宮に入ってはならない」と言われている。
9 こうしてダビデはこの要害を住まいとして、これをダビデの町と呼んだ。ダビデはミロから内側にかけて、回りに城壁を建てた。
ヘブロンは、統一王国を治めるためにはあまりにも南に位置していました。また、そこはユダ族の領地であったために、統一王国の都としてはふさわしくありませんでした。ダビデが新しい首都として選んだのは、シオンの要害(古都エルサレム)でした。
(1)エルサレムは天然の要害となっていました。三方を山に囲まれ、ここを攻めようとしたなら北から攻撃するしかありません。守りが堅いということは、何よりの利点です。(2)地理的には、この町はユダ族とベニヤミン族の境に位置していました。どの部族にも偏らない場所を新都に選ぶことは、統一王国を治めるための不可欠の条件でした。(3)ここには、ギホンの泉があり、水は豊かに湧き出していました。(4)この難攻不落とも思える町には、エブス人たちが住んでいました。彼らは、「この町は難攻不落なので、盲人でも足の不自由な者でも、守り切ることができる」と豪語していました。(5)しかしダビデの軍は、将軍ヨアブの指揮のもとに、地下水道を抜けてこの町に侵入し、ついにこれを陥落させました。(6)ダビデはこの要害を「ダビデの町」と名付け、そこに住み、さらに城壁を築いて堅固な都としました。かくして新都が確立し、ダビデの王権はますます堅固なものとなっていきました。
この選びの背後には、神の御手が働いていました。神の御心に沿って歩むなら、私たちの行為は、私たちが行なっているとも、神が行なっておられるとも言えるのです。これ以降のイスラエルの歴史は、エルサレムを中心に回るようになります。
エブス人たちは傲慢で、油断していました。自信過剰な状態は、危険なことです。彼らは、ダビデの力と知恵をあなどっていましたが、最後はダビデによって滅ぼされました。いつの時代でも、神を恐れない者たちは、危険が迫っているにもかかわらず、傲慢で油断しています。宣教の戦いにおいても、勝敗の行方を決するような戦略的に重要な場所があります。そこを勝ち取るなら、その後の戦いは容易になります。あなたの歩みの中で、戦略的に重要な場所とはなんでしょうか。神の敵は油断しています。神から与えられる知恵と力を用いて、主の戦いに勝利しようではありませんか。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。どうか戦略的に重要な場所を、信仰によって勝ち取らせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
列王記第二11~12、箴言24
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