18 そこに、ツェルヤの三人の息子、ヨアブ、アビシャイ、アサエルが居合わせた。アサエルは野にいるかもしかのように、足が早かった。
19 アサエルはアブネルのあとを追った。右にも左にもそれずに、アブネルを追った。
20 アブネルは振り向いて言った。「おまえはアサエルか。」彼は答えた。「そうだ。」
21 アブネルは彼に言った。「右か左にそれて、若者のひとりを捕え、その者からはぎ取れ。」しかしアサエルは、アブネルを追うのをやめず、ほかへ行こうともしなかった。
22 アブネルはもう一度アサエルに言った。「私を追うのをやめて、ほかへ行け。なんでおまえを地に打ち倒すことができよう。どうしておまえの兄弟ヨアブに顔向けができよう。」
23 それでもアサエルは、ほかへ行こうとはしなかった。それでアブネルは、槍の石突きで彼の下腹を突き刺した。槍はアサエルを突き抜けた。アサエルはその場に倒れて、そこで死んだ。アサエルが倒れて死んだ場所に来た者はみな、立ち止まった。
その日の全面戦争は、極めて熾烈なものでした。戦いに勝ったのは、将軍ヨアブが率いるダビデ軍でした。イシュ・ボシェテの将軍アブネルは、戦場から逃げ出しました。その場に、ダビデの3人の甥たちがいました。将軍ヨアブと、その弟たちアビシャイとアサエルがそれです。その中で、アサエルはカモシカのように足が速いことで知られていました。彼は自分の能力を生かして、一心不乱にアブネルのあとを追いました。もしアブネルを殺すことができたなら、イシュ・ボシェテの軍は壊滅状態になると判断したからです。
(1)アブネルは振り返り、アサエルが自分を追って来るのを確認します。確かにアサエルの足は速いのですが、戦いに関してはアブネルのほうが数段上手です。それをよく知っていたアブネルは、二度にわたり、自分は将軍ヨアブの肉親を殺すに忍びないから別の方向に行けと警告します。(2)しかし、アサエルはその警告に耳を傾けようとはしませんでした。(3)そこでアブネルは、アサエルを押しとどめようとして槍の石突き(刃とは反対のほう)で下腹を突きました。(4)アブネルには、アサエルを殺す意図はありませんでした。しかし、アサエルの走る速度があまりにも速かったため、槍は彼の背中を突き抜けてしまいました。(5)彼はその場で即死し、そこを通る者もみな驚いて立ち止まりました。
あまりにも突然の死が、思ってもみないような方法でアサエルを襲いました。彼は、足の速さを誇っていました。しかしその長所が、彼に死をもたらしたのです。自分の力を過信し、警告を無視し続けるなら、私たちにも同じような悲劇が起こります。あなたは何を誇りとしていますか。クリスチャンが誇るべきものとは、主の御名と十字架です。「ある者はいくさ車を誇り、ある者は馬を誇る。しかし、私たちは私たちの神、主の御名を誇ろう」(詩篇20:7)。「しかし私には、私たちの主イエス・キリストの十字架以外に誇りとするものが決してあってはなりません。この十字架によって、世界は私に対して十字架につけられ、私も世界に対して十字架につけられたのです」(ガラテヤ6:14)。
きょうの祈り
天の父よ。十字架こそ、私が誇りとするものです。きょうも、十字架を誇りとして歩ませてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
列王記第一13~14、使徒の働き18
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