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サムエル記第二2:4b ~ 7

4b ヤベシュ・ギルアデの人々がサウルをほうむった、ということがダビデに知らされたとき、

5 ダビデはヤベシュ・ギルアデの人々に使いを送り、彼らに言った。「あなたがたの主君サウルに、このような真実を尽くして、彼を葬ったあなたがたに、主の祝福があるように。

6 今、主があなたがたに恵みとまことをほどこしてくださるように。この私も、あなたがたがこのようなことをしたので、善をもってむくいよう。

7 さあ、強くあれ。勇気のある者となれ。あなたがたの主君サウルは死んだが、ユダの家は私に油をそそいで、彼らの王としたのだ。」

ヤベシュ・ギルアデの人々

ヤベシュ・ギルアデの人々の行為

ヤベシュ・ギルアデは、サウルが王としての権威を確立するきっかけとなった町です(サムエル記11章参照)。(1)この町は、ヨルダン川の東岸にありました。(2)アモン人の王ナハシュがこの町を包囲し、「右の目をえぐり取ること」を条件にするなら和平条約を結んでもいいと言い張りました。(3)町の長老たちは、イスラエル全土にこの悪い知らせを伝え、救いを求めました。(4)ギブアにいたサウルは、その知らせを聞いて、立ち上がりました。サウルの呼びかけに応えて、イスラエルの人々が30万人、ユダの人々が3万人集まりました。(5)サウルの軍は、奇襲によってアモン人を打ち破りました。ヤベシュ・ギルアデの人々は、サウルの恩を忘れてはいませんでした。

ダビデの行為

ヤベシュ・ギルアデの人々がサウルを葬ったという知らせが、ダビデのもとにもたらされました。そのときダビデは、指導者として賢明な判断を下しました。人の上に立つ者は、ダビデの行為から多くの教訓を学ぶことができます。(1)ダビデは、ヤベシュ・ギルアデの人々が主君サウルの恩を忘れずに、勇敢にもその遺体を盗み出し、手厚く葬ったことをほめました。賞賛に値する行為をほめることは、指導者にとって非常に重要なことです。(2)ダビデは、彼らの上に神の祝福があるようにと祈っています。また、自らも彼らに善をもって報いようと約束しています。ヤベシュ・ギルアデは北の10部族に属する町で、本来はユダのヘブロンを本拠とするダビデとは敵対関係にありました。しかしダビデは、その町に好意を示しました。(3)ダビデは彼らを励まし、ペリシテ人の攻撃に対して勇敢に立ち向かうようにとのことばをかけています。(4)ダビデは彼らに、サウルは死んだが自分はユダ部族によって王としての油注ぎを受けたと、語りかけています。ここには、南北の部族を和解させ、自らが統一王国の王となるというダビデの意図が見えています。
ダビデは、人の心を勝ち取る方法を知っていました。あなたは、ダビデのこの行為からどのような教訓を学びますか。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。どうか私に、ダビデの知恵と勇気を与えてください。和解をもたらす器とならせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

列王記第一7~8、使徒の働き15

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