1 この後、ダビデは主に伺って言った。「ユダの一つの町へ上って行くべきでしょうか。」すると主は彼に、「上って行け。」と仰せられた。ダビデが、「どこへ上るのでしょうか。」と聞くと、主は、「ヘブロンへ。」と仰せられた。
2 そこでダビデは、ふたりの妻、イズレエル人アヒノアムと、ナバルの妻であったカルメル人アビガイルといっしょに、そこへ上って行った。
3 ダビデは、自分とともにいた人々を、その家族といっしょに連れて上った。こうして彼らはヘブロンの町々に住んだ。
4 そこへユダの人々がやって来て、ダビデに油をそそいでユダの家の王とした。
ダビデは主によって、次期イスラエルの王として選ばれていました。しかし、だからと言って彼はそのことが成就するのを、座って待っていたわけではありません。主の計画があることを知っているがゆえに、全力を尽くして主に従おうとするのです。この原則は、クリスチャン生活にもあてはまります。私たちは選ばれ、愛され、永遠のいのちを約束されました。それゆえ、生涯を通して主に従うのです。(1)サウルが死んだ今、次の行動に移る必要があります。ダビデは主にお伺いを立てます。(2)ダビデが用いたのは、ウリムとトンミムです。この方法では、「イエス」か「ノー」かの答しか返ってきません。従って、何度も質問をくり返す必要があるのです。(3)主はダビデに、ユダ部族の中心の町、父祖アブラハムの墓のある町、ヘブロンを示されました。(4)ダビデは、ふたりの妻アヒノアムとアビガイル、それに部下とその家族を伴ってヘブロンに上り、周辺の町々に定住しました。
ヘブロンの人々はダビデとその一行を歓迎しました。(1)ヘブロンの長老たちは、ダビデに油を注ぎ、王としました。これは、預言者サムエルによる油注ぎに続く第二の油注ぎでした。(2)ただしこの時は、ダビデは「ユダの家」だけのための王でした。イスラエル全家のための王となるのは、まだ先のことです。(3)この時からヘブロンがダビデ王国の首都となりました。(4)かくしてダビデはユダの家の王となりましたが、ペリシテ人たちの観点から見ると、ダビデは未だにガテの王によって動かされる「かいらい王」に過ぎませんでした。そうでないなら、圧倒的な力を誇るペリシテ人はただちにヘブロンに侵攻していたことでしょう。
サムエルによって油注がれ、主の霊の注ぎを受けたのは、十数年も前のことでした。ヘブロンで油注ぎを受けた時、ダビデは30歳になっていました。主の器は、一朝一夕で完成するものではありません。忍耐こそ、私たちの人格と信仰とを成長させるものです。私たちも、忍耐を働かせることを学びましょう。
きょうの祈り
全知全能の神よ。私の歩みをあなたはご存知です。どうか私が傲慢になったり、失望したりすることのありませんように、私を守ってください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
列王記第一5~6、箴言22
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