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使徒の働き24:24 ~ 27

24 数日後、ペリクスはユダヤ人である妻ドルシラを連れて来て、パウロを呼び出し、キリスト・イエスを信じる信仰について話を聞いた。

25 しかし、パウロが正義と節制とやがて来る審判とを論じたので、ペリクスは恐れを感じ、「今は帰ってよい。おりを見て、また呼び出そう」と言った。

26 それとともに、彼はパウロから金をもらいたい下心があったので、幾度もパウロを呼び出して話し合った。

27 二年たって後、ポルキオ・フェストがペリクスの後任になったが、ペリクスはユダヤ人に恩を売ろうとして、パウロを牢につないだままにしておいた。

ペリクスへの伝道(3)

パウロの3 ポイントメッセージと主イエスの教え

前回確認したように、パウロは、ペリクスに向かって3 つのことを論じた。「正義と節制とやがて来る審判」がそれである。「しかし、パウロが正義と節制とやがて来る審判とを論じたので、ペリクスは恐れを感じ、『今は帰ってよい。おりを見て、また呼び出そう』と言った」
主イエスの教えもまた、同じ3 つのポイントがテーマになっている。イエスが去っていかなければ、助け主(聖霊)が弟子たちのところに来ない。もし去って行くなら、イエスは助け主(聖霊)を弟子たちのところに遣わす。悲しみは、神の視点から見ると、大きな祝福が来る前の準備である。
ヨハネ16:8 ~ 11 は、イエスが弟子たちのところに遣わす聖霊の働きについて、教えている。「その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。罪についてというのは、彼らがわたしを信じないからです。また、義についてとは、わたしが父のもとに行き、あなたがたがもはやわたしを見なくなるからです。さばきについてとは、この世を支配する者がさばかれたからです」。(1)聖霊は私たちに罪を示す。ここで言う罪とは、究極的罪、不信仰の罪である。パウロが節制について論じたのは、ペリクスの罪を指摘するためである。(2)聖霊は私たちに義を示す。メシアであるイエスは、神の義を達成して父なる神のもとに昇られた。私たちは、このイエスを信じることによってのみ、義と認められる。パウロが正義について論じたのは、神の義の水準を示すためである。(3)聖霊は私たちに最後の裁きを示す。この世を支配する者(サタン)はすでに裁かれた。従って、サタンに従う者はすべて最終的に裁かれる。パウロもまた、やがて来る審判について論じた。以上のことから、パウロの話の内容は聖霊の働きに沿ったものであることが分かる。
伝道の主役は聖霊であることを確認しよう。私たちも、聖霊の導きに従って伝道に励もうではないか。聖霊は人々に真理を示す。聖霊はメシアであるイエスの栄光を表す。

きょうの祈り

天の父なる神さま。人々を真理に導き、救いに至らせるのは聖霊です。聖霊の導きに従いつつ、伝道に励みます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

士師記5~6、ルカの福音書12