30 その翌日、千人隊長は、パウロがなぜユダヤ人に告訴されたのかを確かめたいと思って、パウロの鎖を解いてやり、祭司長たちと全議会の召集を命じ、パウロを連れて行って、彼らの前に立たせた。
①パウロを神殿で見かけたユダヤ人たちは、騒動を起こした。②殺される寸前で、千人隊長の介入があった。③パウロは、千人隊長の許可を得て、群衆に語りかけた。④パウロが異邦人伝道について話し始めると、群衆は激怒した。⑤千人隊長はパウロを拘束し、むちを打って自白させようとした。⑥しかしパウロがローマ市民であることを知り、計画を変更した。それが、サンヘドリンの召集である。
「その翌日、千人隊長は、パウロがなぜユダヤ人に告訴されたのかを確かめたいと思って、パウロの鎖を解いてやり、祭司長たちと全議会の召集を命じ、パウロを連れて行って、彼らの前に立たせた」。(1)千人隊長は、パウロがなぜ問題の原因になっているのか理解できなかった。①神殿内の秩序を維持することは、彼の責務である。②そこで彼は、ユダヤ議会(サンヘドリン)をアントニア要塞に召集した。目的は、パウロに宗教的罪があるかどうか、サンヘドリンに裁かせるためである。(2)パウロに問題がないと分かれば、パウロを釈放することになる。サンヘドリンが、パウロに政治的罪があると言えば、ローマの総督に裁きを委ねることになる。(3)サンヘドリンがキリストとその弟子たちの主張を審議するのは、これで6 回目である。①ヨハネ11:47 ~ 53(ラザロ蘇生の報告を受けて)、②マタイ26:57 ~ 68(イエスの裁判)、③使徒4:5 ~ 22(ペテロとヨハネの尋問)、④使徒5:21 ~ 40(12 使徒たちの尋問)、⑤使徒6:12 ~7:60(ステパノの尋問)、⑥使徒23:1 ~ 10(パウロの尋問)。(4)大祭司アナニヤについて触れておこう。①紀元47 年~ 59 年に、大祭司であった(ローマの任命による)。政治的には、極めて親ローマの立場であった。②ヨセフスは、アナニヤを軽蔑すべき人間として描いている。一般の祭司に渡すべき什一献金を私物化した。ローマの高官に賄賂を渡した。目的のためには、暗殺者を用いることも厭わなかった。③紀元66 年(この裁判から約9 年後)、アナニヤはユダヤ人たちによって暗殺された。
サンヘドリンの議員の中には、かつてのパウロの同僚たちもいたことであろう。主の恵みがなければ、パウロもその中に座していたはずである。しかし、パウロは今、主イエスを信じる信仰のゆえに、尋問される側にいる。このことはパウロにとっては特権であった。私たちにも同じ特権が与えられていることを覚えようではないか。
きょうの祈り
聖なる神よ。私も、主イエスを信じる信仰によって、この世から取り出された者です。その特権を喜びとし、大胆に歩めるよう導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
申命記29~30、マタイの福音書27
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