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使徒の働き22:22 ~ 24

22 人々は、彼の話をここまで聞いていたが、このとき声を張り上げて、「こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしておくべきではない」と言った。

23 そして、人々がわめき立て、着物を放り投げ、ちりを空中にまき散らすので、

24 千人隊長はパウロを兵営の中に引き入れるように命じ、人々がなぜこのようにパウロに向かって叫ぶのかを知ろうとして、彼をむち打って取り調べるようにと言った。

ユダヤ人たちの反応

声を張り上げるユダヤ人たち

「人々は、彼の話をここまで聞いていたが、このとき声を張り上げて、『こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしておくべきではない』と言った」。(1)ここまで人々はパウロの話を静かに聞いて来た。パウロが見た2 つの幻(ダマスコ途上での幻と神殿での幻)の話が、効果を発揮し始めたかに見えた。(2)ところが、人々は突然怒りの感情を表した。「異邦人」という言葉をパウロの口から聞いたからである。彼らは、異邦人伝道そのものに反対しているのではない。旧約聖書では、ニネベで宣教した預言者ヨナの例がある。パリサイ人たちも、異邦人をユダヤ教に改宗させようとしていた。マタイ2315 には、こうある。「わざわいだ。偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちは改宗者をひとりつくるのに、海と陸とを飛び回り、改宗者ができると、彼を自分より倍も悪いゲヘナの子にするのです」。(3)彼らが問題視したのは、ユダヤ教を経由しないで、異邦人に直接メシアを伝えることである。これは、異邦人をユダヤ人と同じ位置に置くことに等しい。伝統的なユダヤ人の考え方では、これは究極的な背教である。
「そして、人々がわめき立て、着物を放り投げ、ちりを空中にまき散らすので、千人隊長はパウロを兵営の中に引き入れるように命じ、・・・」。人々は怒りを表現した。ここでは、投げるものがないので、着物とちりを投げているのであろう。彼らは、着物を放り投げた(着物を裂くのは、深い落胆の表現である)。ちりを空中にまき散らすのは、嘆きの表現である。

聖霊によって語ったパウロ

ユダヤ人たちはパウロのスピーチを拒否したが、パウロが聖霊によって語っていたことは明白である。(1)パウロは、このスピーチを事前に用意していたわけではない。このスピーチをパウロに与えたのは、聖霊である。(2)ここでは、主イエスの約束が成就している。マタイ101920 には、こういう約束がある。「人々があなたがたを引き渡したとき、どのように話そうか、何を話そうかと心配するには及びません。話すべきことは、そのとき示されるからです。というのは、話すのはあなたがたではなく、あなたがたのうちにあって話されるあなたがたの父の御霊だからです」
私たちには、福音を証しする機会が多く与えられている。話すべき言葉は聖霊が与えてくださることを確信し、大胆に証言しようではないか。

きょうの祈り

天の父なる神さま。福音を語る時、話すべき言葉は聖霊が与えてくださいます。恐れることなく、大胆に語れるよう助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

申命記25~26、詩篇25~26

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