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使徒の働き20:25 ~ 31

25 皆さん。御国を宣べ伝えてあなたがたの中を巡回した私の顔を、あなたがたはもう二度と見ることがないことを、いま私は知っています。

26 ですから、私はきょうここで、あなたがたに宣言します。私は、すべての人たちが受けるさばきについて責任がありません。

27 私は、神のご計画の全体を、余すところなくあなたがたに知らせておいたからです。

28 あなたがたは自分自身と群れの全体とに気を配りなさい。聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを群れの監督にお立てになったのです。

29 私が出発したあと、狂暴なおおかみがあなたがたの中に入り込んで来て、群れを荒らし回ることを、私は知っています。

30 あなたがた自身の中からも、いろいろな曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こるでしょう。

31 ですから、目をさましていなさい。私が三年の間、夜も昼も、涙とともにあなたがたひとりひとりを訓戒し続けて来たことを、思い出してください。

エペソの長老たちへのメッセージ(5)

神の教会を牧する

「あなたがたは自分自身と群れの全体とに気を配りなさい。聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを群れの監督にお立てになったのです」。(1)パウロは、「自分自身と群れの全体とに気を配りなさい」と助言した。群れの世話をするためには、先ず自分自身を整える必要がある。(2)「神がご自身の血をもって買い取られた神の教会」とある。教会が神の所有物であることを覚えよう。「神がご自身の血をもって買い取られた」という部分は、イエス・キリストの神性を教えている。(3)「群れの監督」という言葉は、長老たちが聖霊によって立てられた霊的指導者たちであることを示している。「監督」は、ギリシャ語で「エピスコポス」である。彼らの使命は、神の教会を牧することである。同じ人たちが3 つの用語で呼ばれている。長老(プレスビューテロス)(使2017):尊厳ある地位。監督(エピスコポス)(使2028):導くという職責。牧師(ポイメイン)(使2028):霊的に養うという職責。

凶暴な狼

「私が出発したあと、狂暴な狼があなたがたの中に入り込んで来て、群れを荒らし回ることを、私は知っています。あなたがた自身の中からも、いろいろな曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こるでしょう。ですから、目をさましていなさい。私が三年の間、夜も昼も、涙とともにあなたがたひとりひとりを訓戒し続けて来たことを、思い出してください」。(1)「自分自身と群れの全体とに気を配りなさい」とパウロが命じる理由がある。凶暴な狼が教会に入り込んで来る。狼(複数形)とは、偽教師たちのことである。彼らは、群れを荒らし回る。教会の中からも偽教師たちが現れる。彼らは、キリストの弟子たちを自分の方に引き込もうとする。(2)パウロは、問題への対処法を教える。目を覚ましている。これは、霊的に注意深くしていることである。パウロが教えて来たことを思い出す。それは、「私が三年の間、夜も昼も、涙とともにあなたがたひとりひとりを訓戒し続けて来たこと」である。パウロの奉仕には、感情的な要素(涙)が深く関わっていたことが分かる。
今も偽教師たちは存在する。誤った教えを見分ける方法は、使徒たちの教えに合致しているかどうかを調べることである。「霊的覚醒は、この私から」と祈ろうではないか。

きょうの祈り

天の父よ。どうか、使徒たちの教えに合致していくことができるよう、聖霊によって導いてください。霊的覚醒は、この私からです。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

民数記17~18、マタイの福音書11