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使徒の働き18:19 ~ 22

19 彼らがエペソに着くと、パウロはふたりをそこに残し、自分だけ会堂に入って、ユダヤ人たちと論じた。

20 人々は、もっと長くとどまるように頼んだが、彼は聞き入れないで、

21 「 神のみこころなら、またあなたがたのところに帰って来ます」と言って別れを告げ、エペソから船出した。

22 それからカイザリヤに上陸してエルサレムに上り、教会にあいさつしてからアンテオケに下って行った。

第二次伝道旅行の完結(3)

エルサレムに向かって

「それからカイザリヤに上陸してエルサレムに上り、教会にあいさつしてからアンテオケに下って行った」。(1)エペソからカイザリヤへ。アンテオケに帰るなら、セルキヤに向かう船に乗る。しかし、エルサレムに上る予定なので、カイザリヤに上陸した。エペソからカイザリヤまで、約800 キロの船旅である。(2)カイザリヤからエルサレムへ。「上り」「下り」は、エルサレムに近づくか、遠ざかるかを表現した言葉である。パウロは、母教会に挨拶した。つまり、伝道の報告をしたということである。(3)エルサレムからアンテオケへ。エルサレムから北に向かい、アンテオケに着いた。これで、第二次伝道旅行が完結した。さほど時間を置かずに、第三次伝道旅行が始まる。

第二次伝道旅行のまとめ

(1)移動距離。第一次伝道旅行では、2,240 キロを移動した。第二次伝道旅行(使15401822)では、約2 年半で、その倍の4,480 キロを移動した。ちなみに、京都からシンガポールまで約5,000 キロある。
(2)代表的なメッセージ。第一次伝道旅行では、ピシデヤのアンテオケでのメッセージがそれである(使1316 以降)。これは、会堂でユダヤ人に向けて語られたものである。第二次伝道旅行では、アテネでのメッセージがそれである(使1722 以降)。これは、アテネのアレオパゴスで異邦人に向けて語られたものである。先の話になるが、第三次伝道旅行では、ミレトでのメッセージがそれである(使2018 以降)。これは、エペソの長老たち(信者)に向けて語られたものである。
(3)救われた人々。パウロを通して、ヨーロッパは福音に触れた。その結果、多くのユダヤ人が救われた。パウロは、異邦人のための使徒として召されたが、ユダヤ人伝道を優先させた。テモテ、ルカ、アクラとプリスキラ夫婦、などとの出会いがあった。多くの異邦人とユダヤ人が救われた。神を敬う異邦人のビジネスパーソン、リディアとその一家の救い。ローマ人の看守とその一家の救い。アテネのアレオパゴスの議員(デオヌシオ)の救い。2 人の会堂管理者(クリスポとソステネ)の救い。
第二次伝道旅行においても、生けるキリストがパウロを通して働かれた。今も、生けるキリストは私たちを通して働いておられる。私たちは、現代の「使徒の働き」を書くように召されている。

きょうの祈り

恵み深い父なる神さま。今も、生けるキリストは私たちを通して働いておられます。その恵みを覚えつつ、みこころに従い歩みます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

出エジブト記 7~8、ヨハネの福音書 5

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