24 ふたりはピシデヤを通ってパンフリヤに着き、
25 ペルガでみことばを語ってから、アタリヤに下り、
26 そこから船でアンテオケに帰った。そこは、彼らがいま成し遂げた働きのために、以前神の恵みにゆだねられて送り出された所であった。
27 そこに着くと、教会の人々を集め、神が彼らとともにいて行われたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いてくださったこととを報告した。
28 そして、彼らはかなり長い期間を弟子たちとともに過ごした。
(1)パウロの伝道のパターンが決まった。パウロの伝道パターンは、次のようなものである。①大きな町を訪問し、そこにあるユダヤ人の会堂に行く。②ユダヤ人と宗教的な異邦人(改宗者、神を恐れる異邦人)に語りかける。③信じた人たちを宣教の基地として、広く異邦人世界に語りかける。
(2)神がともにいて御業を行われた。パウロとバルナバは、神が用いる器である。伝道の主体は、あくまでも神である。主イエスの約束が成就している。「また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます」(マタ28:20)
(3)伝道に続く弟子訓練の重要性が認識された。パウロとバルナバは、危険を承知で、教会が誕生した町々を再度訪問した。そして、新しく信仰に入った人たちに教理を教え、迫害に遭っている人たちに励ましを語った。
(4)教会の組織化が行われた。教会は、ユダヤ人の会堂の組織を真似て組織化された。地域教会を導く霊的指導者として、複数の長老たちが任命された。牧師は、長老の一人である。
(5)異邦人の救いが普遍的真理として認識された。異邦人は、恵みと信仰のみによって救われることが明らかになった。この真理は、すべての町々で実証された。その結果、イエスを主と信じる信仰は、異邦人世界に急速に広がり始めた。将来、ユダヤ人信者の中の律法主義者との衝突が予想される事態になった。
(6)試練の意味が説き明かされた。「弟子たちの心を強め、この信仰にしっかりとどまるように勧め、『私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない』と言った」(使14:22)。「神の国」とは、地上に成就するメシア的王国のことである。メシア的王国が成就するまでは、多くの苦しみを通過する信者がたくさん出る。この世の支配者は、神と神を信じる者たちに敵対するからである(ヨハ16:33 参照)。苦難の経験は、クリスチャン生活の一部である。パウロ自身が、そのことを経験している。
(7)神は、ご自身のしもべたちが絶望しないように祝福を用意しておられる。ルステラでの迫害とデルベでの祝福を見ると、神の守りの御手があることが分かる。さらに、ルステラで救われた者たちの中にテモテがいたことも、神の祝福を証明している。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。今も、あなたは信者をその御手によって守ってくださいます。あなたに従います。御霊によって満たしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
ネヘミヤ記11~12、ヨハネの手紙 第三
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら