24 主のみことばは、ますます盛んになり、広まって行った。
25 任務を果たしたバルナバとサウロは、マルコと呼ばれるヨハネを連れて、エルサレムから帰って来た。
「主のみことばは、ますます盛んになり、広まって行った」。(1)使徒の働きの中に7 つの教会成長の記録があるが、それぞれが使徒の働きの物語の節目になっている(使2:47、6:7、9:31、12:24、16:5、19:20、28:30 ~ 31)。(2)この箇所は、第4 番目の成長記録である。この成長記録は、ヘロデ・アグリッパの迫害によっても、教会は滅びなかったことを示している。神の働きを完全に阻止できる者は地上には存在しない。(3)ヘロデの死後、再び伝道の機会がやって来た。①紀元44 年~ 47 年までの3 年間、教会成長に適した状況が訪れた。②と同時に、この時期に連続した飢饉が襲って来た。③飢饉のゆえに、エルサレム教会は最悪の状態に陥っていた可能性がある。④その時期に、アンテオケ教会からの義援金が届けられた。ここに見られるのは、神の先回りの愛である。
「任務を果たしたバルナバとサウロは、マルコと呼ばれるヨハネを連れて、エルサレムから帰って来た」。(1)この聖句は、使徒11:29 ~ 30 とつながっている。「そこで、弟子たちは、それぞれの力に応じて、ユダヤに住んでいる兄弟たちに救援の物を送ることに決めた。彼らはそれを実行して、バルナバとサウロの手によって長老たちに送った」。アンテオケ教会が義援金をエルサレム教会に送ったのは、紀元47 年の秋であろう。(2)バルナバとサウロに同行して、マルコがエルサレムからアンテオケに向かった。アンテオケに行った彼は、第一次伝道旅行に助手として参加することになる。
使徒1:8 は、伝道の広がりを3 区分している。「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります」。①パート1 は、「エルサレム」での伝道、②パート2 は、「ユダヤとサマリヤ」での伝道、③パート3 は、「地の果てまで」の伝道である。
これまでの物語はパート1 とパート2 に属するが、使徒13 章からパート3 が始まる。世界宣教が始まるのである。アンテオケ教会から始まった世界宣教の業は、今も続いている。私たちに福音が届けられたことが、その証拠である。使徒の働きの物語は、今も書き継がれている。私たちも、その働きに加えていただこう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。あなたのご計画の素晴らしさのゆえに、あなたを礼拝します。どうか、福音のために私を用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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