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使徒の働き11:25 ~ 26

25 バルナバはサウロをさがしにタルソへ行き、

26 彼に会って、アンテオケに連れて来た。そして、まる一年の間、彼らは教会に集まり、大ぜいの人たちを教えた。弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった。

サウロの再登場(2)

キリスト者

サウロがアンテオケ教会で奉仕をするようになってから、教会はさらなる成長を経験した。バルナバとサウロの奉仕が実を結んだのである。
「そして、まる一年の間、彼らは教会に集まり、大ぜいの人たちを教えた。弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった」。(1)バルナバとサウロによる弟子訓練は、まる一年の間続いた。多くのユダヤ人信者と異邦人信者が、訓練を受けた。この教会における異邦人信者の数は、少なくても3 分の1 を超えたと思われる。(2)「弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった」。「キリスト者」=「クリスチャン」=「クリスティアノス」(ギリシア語)。これは、外部の者が信者に付けたあだ名だと思われる。異邦人信者は、「クリスチャン」と呼ばれた。キリストに付く者という意味である。ユダヤ人信者は、「ナザレ人」と呼ばれた(使24:5)。

信者の呼称

(1)ユダヤ人信者は、自分のことをクリスチャンとは呼ばない。そこには、いくつかの理由がある。キリスト教会がユダヤ人を迫害した歴史を考えると、心情的に受け入れられない。ユダヤ人伝道のためには、クリスチャンという呼び名をけた方がよい。元々、クリスチャンという呼称には軽蔑けいべつの意味が込められている。
(2)ユダヤ人信者が使用する呼称は、複数ある。ナザレ人(使24:5)、この道の者(使9:2)、弟子(使6:1 ~ 2)、信者(使4:32)、ジューズ・フォー・ジーザス、メシアニックジュー、メシアニック、ユダヤ人信者、ユダヤ人クリスチャン、ヘブル人クリスチャン。
(3)メシアニック(ヘブル語)=クリスチャン(ギリシア語)。どの呼び名であっても、キリストを信じた人は神の家族である。神の家族には、共通事項が少なくとも3 つある。私たちは、キリストを通して神と和解した。私たちは、聖霊を受けている(聖霊のバプテスマ、聖霊の内住、聖霊の油注ぎ)。そして、私たちの内に、キリストが生きておられる。
キリストにあるユダヤ人の兄弟姉妹たちのために祈ろう。一人でも多くのユダヤ人が、イエスをメシア(キリスト)として受け入れるように祈ろう。神がイスラエルに与えた約束と計画は、永久に変わることがない。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。あなたがイスラエルに与えられた約束と計画は永遠です。一人でも多くのユダヤ人がメシアを受け入れるよう祈ります。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨブ記16~18、詩篇103~104