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使徒の働き10:27 ~ 29

27 それから、コルネリオとことばをかわしながら家に入り、多くの人が集まっているのを見て、

28 彼らにこう言った。「ご承知のとおり、ユダヤ人が外国人の仲間に入ったり、訪問したりするのは、律法にかなわないことです。ところが、神は私に、どんな人のことでも、きよくないとか、汚れているとか言ってはならないことを示してくださいました。

29 それで、お迎えを受けたとき、ためらわずに来たのです。そこで、お尋ねしますが、あなたがたは、いったいどういうわけで私をお招きになったのですか。」

ペテロとコルネリオの出会い(2)

ペテロの質問

「それから、コルネリオとことばをかわしながら家に入り、多くの人が集まっているのを見て、彼らにこう言った。『ご承知のとおり、ユダヤ人が外国人の仲間に入ったり、訪問したりするのは、律法にかなわないことです。・・・』」。(1)ペテロがコルネリオの家に入ると、そこには多くの人が集まっていた。人々の間には、期待感が満ちていた。ペテロを通して神のことばを聞くことへの期待感である。私たちに、このような期待感はあるだろうか。(2)ペテロは彼らに語り始めた。ユダヤ人が異邦人と親しく交流することは、律法違反である。このことは、異邦人もよく知っていた。しかし神は、異邦人が汚れていると言ってはならないと教えてくださった。この時点になると、ペテロは自分が見た幻の意味を正しく理解するようになっている。(3)当時、ユダヤ人と異邦人の交流は、口伝律法によって禁止されていた。これは、優越感から出て来る分離ではない。儀式的清さを追求した結果、複雑な口伝律法が形成されたのである(ミシュナの「トラクテイト・アボダア・ザラ」は、このテーマを扱っている)。口伝律法が形成された理由は、ユダヤ人を偶像礼拝から遠ざけるためであった。歴史上、異邦人との接触がイスラエルに偶像礼拝をもたらしたことが何度もあった。王国時代が、その好例である。また、バビロン捕囚の直前の時代にも同じことが起こった。ヨハ1828 は、祭司たちは汚れを受けることを避けて、カヤパの官邸に入らなかったと記している。
「それで、お迎えを受けたとき、ためらわずに来たのです。そこで、お尋ねしますが、あなたがたは、いったいどういうわけで私をお招きになったのですか」。(1)ペテロは、聖霊の導きに従順に従った。彼は、「それで、お迎えを受けたとき、ためらわずに来たのです」と語っている。しかし、異邦人を訪問するという行為は、律法に熱心なユダヤ人たちには到底受容できないものである。(2)ペテロは、コルネリオが自分を招いた理由を尋ねた。使者たちから概略は聞いていたが、本人から直接話を聞く必要があった。
伝道が祝されるためには、聖霊に導かれ、神のタイミングで実行する必要がある。ペテロは、幻によって御心を知った。私たちの場合はどうか。私たちは、聖霊を通して、みことばを通して、御心を知る。神は、神を求める者にご自身を現してくださる。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。聖霊によって、また、みことばを通して、御心を示してください。きょうも信仰によって歩みます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ゼカリヤ1~2、詩篇95~96