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使徒の働き10:23b ~ 26

23 それで、ペテロは、彼らを中に入れて泊まらせた。明くる日、ペテロは、立って彼らといっしょに出かけた。ヨッパの兄弟たちも数人同行した。

24 その翌日、彼らはカイザリヤに着いた。コルネリオは、親族や親しい友人たちを呼び集め、彼らを待っていた。

25 ペテロが着くと、コルネリオは出迎えて、彼の足もとにひれ伏して拝んだ。

26 するとペテロは彼を起こして、「お立ちなさい。私もひとりの人間です」と言った。

ペテロとコルネリオの出会い(1)

ペテロのカイザリヤ訪問

「明くる日、ペテロは、立って彼らといっしょに出かけた。ヨッパの兄弟たちも数人同行した」。(1)昼食を終えた段階では、すでに時刻が遅くなっていた。そこで一行は、翌日、カイザリヤに向け出発したのである。(2)「ヨッパの兄弟たちも数人同行した」。同行したヨッパの兄弟たちの数は、使徒1112 によれば6 人である。使徒の働きの中では、2 人で行動する場面が多く出て来るが、ここでは、その3 倍である。ペテロを加えると、証人は7 人となる(7 は完全数)。異邦人の家を訪問するのは、批判の対象になる行為であった。ペテロは、自分の行動を弁護してくれる証人を必要とした。
「その翌日、彼らはカイザリヤに着いた。コルネリオは、親族や親しい友人たちを呼び集め、彼らを待っていた」。(1)時間の流れを確認してみよう。 1 日目:コルネリオが午後3 時に御告げを受け、使者たちを派遣した。 2 日目:使者たちは、正午ごろにヨッパに到着した。 3 日目:ペテロと使者たちは、ヨッパを発った。途中で一泊した。 4 日目:ペテロと使者たちは、午後3 時前にカイザリヤに到着した。(2)コルネリオは、ペテロが来てくれるという確信を持っていた。彼は、親族(遠い親戚)や親しい友人たちを呼び集め、ペテロの到着を待っていた。神に対する期待こそ、信仰の本質である。私たちに、そのような期待感があるだろうか。
「ペテロが着くと、コルネリオは出迎えて、彼の足もとにひれ伏して拝んだ。するとペテロは彼を起こして、『お立ちなさい。私もひとりの人間です』と言った」。(1)コルネリオは、ペテロの足もとにひれ伏して拝んだ。神を恐れる異邦人であるコルネリオが、ペテロを礼拝したとは考えられない。恐らくこれは、典型的なローマ人の儀礼的な反応であろう。(2)しかし、ユダヤ人であるペテロは、これを礼拝と受け取ったのである。「お立ちなさい。私もひとりの人間です」と言いながら、ペテロは玄関(門)を通過し、家に入って行った。ユダヤ人であるペテロが、異邦人であるコルネリオの家に入ったのである。ついにペテロは、最大のバウンダリーを越えた。この瞬間、教会の歴史は動いた。
ペテロは、神の御心を知ったので、大胆に行動することができた。彼は、幻によって御心を知った。私たちの場合は、みことばを通して、聖霊を通して、神の御心を知る。神は、神を求める者にご自身を現してくださる。

きょうの祈り

天の父なる神さま。ペテロを通して御心の理解が力になることを学びました。私も、より深く御心を知ることができるよう、聖霊によって助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ハガイ書1~2、詩篇93~94