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使徒の働き9:26 ~ 28

26 サウロはエルサレムに着いて、弟子たちの仲間に入ろうと試みたが、みなは彼を弟子だとは信じないで、恐れていた。

27 ところが、バルナバは彼を引き受けて、使徒たちのところへ連れて行き、彼がダマスコへ行く途中で主を見た様子や、主が彼に向かって語られたこと、また彼がダマスコでイエスの御名を大胆に宣べた様子などを彼らに説明した。

28 それからサウロは、エルサレムで弟子たちとともにいて自由に出はいりし、主の御名によって大胆に語った。

サウロのエルサレム訪問

サウロを恐れる人々

「サウロはエルサレムに着いて、弟子たちの仲間に入ろうと試みたが、みなは彼を弟子だとは信じないで、恐れていた」。(1)サウロは、3 年ぶりにエルサレムに戻った。その理由は、ガラテヤ1:18 に記されている。「それから三年後に、私はケパをたずねてエルサレムに上り、彼のもとに十五日間滞在しました」。彼は、使徒たちとの交流を望んだ。使徒たちから、主イエスに関する情報を得たいと思ったのであろう。サウロは、復活のイエスに出会っていたが、公生涯のイエスに関しては情報が不足していた。また彼は、エルサレム教会との和解を求めたのであろう。教会を迫害したことへの謝罪の言葉を伝える必要があった。さらに、次の宣教をエルサレムから開始したいと思ったのであろう。(2)しかし、エルサレム教会の信徒たちは、3 年経っても、サウロを疑っていた。当然のことながら、彼らはサウロを恐れていた。かつてのユダヤ人仲間にとっても、サウロは裏切り者であった。

バルナバの仲介

「ところが、バルナバは彼を引き受けて、使徒たちのところへ連れて行き、彼がダマスコへ行く途中で主を見た様子や、主が彼に向かって語られたこと、また彼がダマスコでイエスの御名を大胆に宣べた様子などを彼らに説明した。それからサウロは、エルサレムで弟子たちとともにいて自由に出はいりし、主の御名によって大胆に語った」。(1)バルナバは、サウロをペテロとヤコブに紹介した。このヤコブは、イエスの肉の弟で、エルサレム教会で大変信頼されていた人である。彼は、エルサレム教会の初代監督となった。(2)バルナバは、以下の点を説明した。サウロがダマスコ途上で主イエスに出会った様子、主イエスが彼を使徒として任命したこと、ダマスコでイエスの御名を大胆に宣べ伝えた様子。(3)バルナバの奉仕は、良い結果を生んだ。サウロは、ペテロの家に15 日間滞在した(ガラ1:18)。この間サウロは、ペテロから様々な情報を聞き出したことであろう。サウロは、エルサレム教会の信者たちと自由な交わりを楽しんだ。ヘレニストの会堂に行って、主の御名によって大胆に語った。
バルナバのような仲介者の役割を果たす人が、今も教会に与えられている。自分に与えられている「御霊の賜物」が何であるか、黙想してみよう。自らの賜物を用いて、互いに仕え合おう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。私に与えられている御霊の賜物を教えてください。そして、その賜物を用いることができるよう助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

アモス書5~6、テサロニケ人への手紙 第一4

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