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使徒の働き9:22 ~ 25

22 しかしサウロはますます力を増し、イエスがキリストであることを証明して、ダマスコに住むユダヤ人たちをうろたえさせた。

23 多くの日数がたって後、ユダヤ人たちはサウロを殺す相談をしたが、

24 その陰謀いんぼうはサウロに知られてしまった。彼らはサウロを殺してしまおうと、昼も夜も町の門を全部見張っていた。

25 そこで、彼の弟子たちは、夜中に彼をかごに乗せ、町の城壁伝いにつり降ろした。

ダマスコへの帰還と逃避

ダマスコへの帰還

「しかしサウロはますます力を増し、イエスがキリストであることを証明して、ダマスコに住むユダヤ人たちをうろたえさせた」。(1)アラビヤでの伝道を終えたサウロは、ダマスコに戻った。彼は会堂に行き、以前にも増して力強く伝道した。彼は、イエスがキリスト(約束のメシア)であることを証明した。ここでは、彼のヘブル語聖書の知識が大いに役立った。彼は、ダマスコに住むユダヤ人たちをうろたえさせた。これは、「混乱させた」という意味である。(2)サウロの奉仕は、ステパノが行っていた奉仕の継続と見ることができる。ステパノも「イエスはキリストである」というメッセージを語っていた。そのためにステパノは殉教じゅんきょうの死をげたが、サウロも命を狙われるようになる。ユダヤ人の中に、理屈で勝てないなら力に訴えると考える者たちがいたからである。
「多くの日数がたって後、ユダヤ人たちはサウロを殺す相談をしたが、その陰謀はサウロに知られてしまった。彼らはサウロを殺してしまおうと、昼も夜も町の門を全部見張っていた」。(1)サウロ殺害の陰謀が話し合われた。その内容は、2 コリント1132 から知ることができる。「ダマスコではアレタ王の代官が、私を捕らえようとしてダマスコの町を監視しました」。ダマスコのユダヤ人たちとアレタ王の代官が共謀きょうぼうした。アレタ王は、ナバテヤ王国の王である。サウロ暗殺の陰謀はいくつか起こるが、これが最初のものである。(2)その陰謀は、サウロに知られてしまった。陰謀を企てた者たちは、昼も夜も町の門を全部見張った。サウロが逃亡しないように見張っていたのである。

ダマスコからの逃避

「そこで、彼の弟子たちは、夜中に彼をかごに乗せ、町の城壁伝いにつり降ろした」。(1)サウロにはすでに弟子たちがいた。ラビ・サウロに従う弟子たちである。サウロは、この段階ですでに祝された伝道を展開していたのである。(2)弟子たちは、サウロをかごに乗せ、家の窓から城壁の外につり降ろした。これは、エリコの遊女ラハブの信仰を思い出させる行為である(ヨシ2:15)。ラハブは、2 人のイスラエル人のスパイをつなで窓からつり降ろした。
忠実な主の弟子は迫害にう。しかし、神の許しがなければ、誰も主の弟子に手を出すことはできない。このことを私たちへの教訓としよう。試練の中に置かれることは、神から見捨てられたということではない。神は私たちとともにおられる。

きょうの祈り

天の父よ。いついかなる時も、あなたは共にいてくださいます。試練の中であなたを見上げます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

アモス書3~4、詩篇87~88

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