25 このようにして、使徒たちはおごそかにあかしをし、また主のことばを語って後、エルサレムへの帰途につき、サマリヤ人の多くの村でも福音を宣べ伝えた。
(1)サマリヤの町に拠点としての教会が誕生したので、村々での宣教の広がりが可能になった。ペテロとヨハネは、エルサレムへの帰路、「サマリヤ人の多くの村」でも福音を宣べ伝えた。彼らは、サマリヤ人も救いに招かれているという確信を持ったのである。(2)時代は、福音書の時代から、「種を蒔く人のたとえ」が示す時代へと移行した。マタイ10:5 ~ 6 には、こうあった。「イエスは、この十二人を遣わし、そのとき彼らにこう命じられた。『異邦人の道に行ってはいけません。サマリヤ人の町に入ってはいけません。イスラエルの家の失われた羊のところに行きなさい』」。あるいは、ルカ9:53 ~ 56 にはこうあった。「しかし、イエスは御顔をエルサレムに向けて進んでおられたので、サマリヤ人はイエスを受け入れなかった。弟子のヤコブとヨハネが、これを見て言った。『主よ。私たちが天から火を呼び下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。』しかし、イエスは振り向いて、彼らを戒められた。そして一行は別の村に行った」
(1)ペンテコステの日の出来事に関しては、使徒2:38 にこうある。「そこでペテロは彼らに答えた。『悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう』」。順番は、①悔い改めた、②洗礼を受けた、③聖霊を受けた、であり、この3 つがほぼ同時に起こった。(2)サマリヤ人の救いに関しては、①信じた、②洗礼を受けた、③使徒たちが按手した、④聖霊を受けたという順番である。(3)聖霊を受けるのに時差がある理由は、以下のようなものである。①教会の一致を保つために、使徒たちによる認定が必要であった。②ユダヤ人たちは、サマリヤ人に優越感を持つ傾向があった。③サマリヤ人たちは、ユダヤ人から離れて独自の教会を建てる可能性があった。(4)ペテロには、「天の御国のかぎ(複数形)」が与えられた。これは、教会の一員となるための門を開くかぎである(マタ16:19)。使徒2 章で、ペテロはユダヤ人のために天の御国への門を開き、使徒8 章で、サマリヤ人のために天の御国の門を開いた。使徒10 章で、異邦人のために天の御国の門を開くことになる。
ペテロもヨハネも、自らの使命を果たした。私たちも、自分に与えられている使命を忠実に果たそう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。私に与えられている使命を果たすことができるよう、聖霊で満たしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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エゼキエル書36~37、詩篇77~78
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