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使徒の働き7:39 ~ 43

39 ところが、私たちの父祖たちは彼に従うことを好まず、かえって彼を退しりぞけ、エジプトをなつかしく思って、

40 『 私たちに、先立って行く神々を作ってください。私たちをエジプトの地から導き出したモーセは、どうなったのかわかりませんから』とアロンに言いました。

41 そのころ彼らは子牛を作り、この偶像に供え物をささげ、彼らの手で作った物を楽しんでいました。

42 そこで、神は彼らに背を向け、彼らが天の星に仕えるままにされました。預言者たちの書に書いてあるとおりです。『イスラエルの家よ。あなたがたは荒野にいた四十年の間に、ほふられたけものと供え物とを、わたしにささげたことがあったか。

43 あなたがたは、モロクの幕屋とロンパの神の星をかついでいた。それらは、あなたがたが拝むために作った偶像ではないか。それゆえ、わたしは、あなたがたをバビロンのかなたへ移す。』

ステパノの弁明⑥

荒野での不信仰

モーセの物語の4 回目である。
「ところが、私たちの父祖たちは彼に従うことを好まず、かえって彼を退け、エジプトをなつかしく思って、『私たちに、先立って行く神々を作ってください。私たちをエジプトの地から導き出したモーセは、どうなったのかわかりませんから』とアロンに言いました」。(1)イスラエルの民は再びモーセを退けた。彼らは、モーセがシナイ山の上にいる間に偶像を作り、それを礼拝した。(2)この拒否は、最初の拒否とは本質的に異なる。なぜなら、この拒否は、出エジプト体験の後で起こった拒否だからである。この拒否は、神ご自身の拒否であり、律法の拒否である。

イスラエルの慢性的罪

(1)金の子牛事件は、ほんの始まりに過ぎなかった。約束の地に入るなり、イスラエルの民は偶像礼拝を行った。また、時の経過とともに、偶像礼拝の傾向を強めて行った。イスラエルの民の歴史は、神への反抗の歴史である。(2)そこで神は、イスラエルの民を放置し、その思いのままにさせた。「イスラエルの家よ。あなたがたは荒野にいた四十年の間に、ほふられた獣と供え物とを、わたしにささげたことがあったか。あなたがたは、モロクの幕屋とロンパの神の星をかついでいた。それらは、あなたがたが拝むために作った偶像ではないか。それゆえ、わたしは、あなたがたをバビロンのかなたへ移す」。これは、アモス5:252627 からの引用である。(3)ステパノがいま戦っている相手は、偶像礼拝の民の子孫たちである。
歴史はり返す。イスラエルの民は、神が遣わした解放者をすぐに認識することが出来なかった。イエスもまた、ご自分の民から拒否された(使3:13 参照)。しかし、再臨の際には、イスラエルの民はイエスがメシアであることを受け入れるようになる。これは、ヨセフの生涯に起こったことと同じパターンである。これは、モーセの生涯に起こったことと同じパターンである。
モーセに反抗した世代は、旧約時代において最も霊的に頑なな世代である。しかし、イエスに反抗した世代は、それよりもさらに頑なな世代である。では日本人はどうか。日本人も、一度はキリストを拒否した。しかし、二度目には、キリストを受け入れる可能性がある。日本人の救いのために祈ろう。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。霊的に頑ななこの時代だからこそ、信仰に立ち続けることが出来ますよう助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エゼキエル書8~9、詩篇69~70