13 彼らは町に入ると、泊まっている屋上の間に上がった。この人々は、ペテロとヨハネとヤコブとアンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨの子ヤコブと熱心党員シモンとヤコブの子ユダであった。
14 この人たちは、婦人たちやイエスの母マリヤ、およびイエスの兄弟たちとともに、みな心を合わせ、祈りに専念していた。
「彼らは町に入ると、泊まっている屋上の間に上がった。この人々は、ペテロとヨハネとヤコブとアンデレ、・・・」。(1)彼らが集った場所は、「屋上の間」であった。ここは、最後の晩餐の部屋である(伝承ではヨハネ・マルコの母の家)。復活のイエスは、この部屋に2 度姿を現した(ヨハ20:19、26)。この部屋は、イエスの復活と昇天後、信者たちの本部になっていた。(2)12 使徒がリストアップされている(ルカ6:14 ~ 16 と同じ)。当然のことながら、イスカリオテのユダが欠落している。
「この人たちは、婦人たちやイエスの母マリヤ、およびイエスの兄弟たちとともに、みな心を合わせ、祈りに専念していた。そのころ、百二十名ほどの兄弟たちが集まっていたが、 」。(1)120 名という人数は、信者の総数ではない。信者の総数は、500 人以上になる。500 人以上の信者が、イエスの復活を目撃している(1 コリ15:5 ~ 7)。つまり、380 人以上が、その場にいなかったことになる。他の信者たちは、ガリラヤやその他の場所にいたのであろう。(2)イエスの母マリアの名が出て来るのは、これが最後である。信者たちは、マリアに向かってではなく、マリアとともに祈っていたのである。(3)かつてイエスを信じようとしなかったイエスの4 人の弟たちも、そこにいた。ヤコブは、復活のイエスに出会い、信者になった(1 コリ15:7)。後に彼は、エルサレム教会の指導者(監督)になる。他の弟たちも、イエスの復活を目撃したと思われる。彼らは、マリアの息子たちである。マリアは、「永遠の乙女」ではない。(4)「婦人たち」が登場するが、紀元1 世紀の文書に、婦人たちへの言及があるのは珍しいことである。考えられる婦人たちの名は、以下のようなものである。マグダラのマリア(イエスの復活の目撃者。ヨハ20:18)、ヤコブの母マリアとサロメ(イエスの復活の目撃者。マコ16:1)、ヘロデの執事クーザの妻ヨハンナ(ルカ8:3)、スザンナ(ルカ8:3)、マルタとマリア(ヨハ12:2 ~ 3)、イエスの母の姉妹マリア(ヨハ19:25)、使徒たちの妻たち。(5)彼らは心を合わせ、祈りに専念していた。
一致した祈り、継続した祈りを引き出す力は、神の約束に対する期待感である。祈りによって神を動かそうとすると、苦しくなる。みことばの中に約束を発見し、その約束に対する期待感をもって祈るなら、それは力ある祈りとなる。
きょうの祈り
天の父なる神さま。あなたの約束は必ず成就します。きょうも、あなたを見上げつつ希望をもって歩みます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
イザヤ書1~3、箴言25
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