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使徒の働き1:9 ~ 11

9 こう言ってから、イエスは彼らが見ている間に上げられ、雲につつまれて、見えなくなられた。

10 イエスが上って行かれるとき、弟子たちは天を見つめていた。すると、見よ、白いころもを着た人がふたり、彼らのそばに立っていた。

11 そして、こう言った。「ガリラヤの人たち。なぜ天を見上げて立っているのですか。あなたがたをはなれて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たときと同じ有様ありさまで、またおいでになります。」

昇天(1)

オリーブ山の東山麓にあるベタニヤという村

「こう言ってから、イエスは彼らが見ている間に上げられ、雲に包まれて、見えなくなられた」。(1)復活したイエスは、40 日間にわたって弟子でしたちに現れ、彼らに「神の国」について教えた。最後は、オリーブ山の東山麓さんろくにあるベタニヤという村から昇天しょうてんされた。(2)この出来事は、弟子たちにとっては突然とつぜんのことであったが、イエスにとってはそうではなかった。神の計画は、予定通りに進んでいた。(3)この日イエスは、地上でのすべての使命を終えて、天にのぼられた。これ以降、復活したイエスは天にあって、使徒たちと教会を通して地上での働きを継続けいぞくされる。これが、使徒の働きのテーマである。主イエスは、今も私たち信者を通して働いておられることを覚えよう。私たちは、主イエスの証人である。(4)イエスを包んだ雲は、神の臨在を示す栄光の雲(シャカイナ・グローリー)である。イエスの昇天は、ルカ245051 にも書かれている。「それから、イエスは、彼らをベタニヤまで連れて行き、手を上げて祝福された。そして祝福しながら、彼らから離れて行かれた」

雲に包まれて、見えなくなられた

「イエスが上って行かれるとき、弟子たちは天を見つめていた。すると、見よ、白い衣を着た人がふたり、彼らのそばに立っていた」。(1)イエスが上って行かれる時、弟子たちは天を見つめていた。彼らは、イエスがすぐに戻って来られることを期待して天を見つめていたのであろう。(2)そこに、白い衣を着た二人の天使が現れ、弟子たちの夢想むそうを打ちやぶった。二人の天使は、重要なメッセージを伝えた。
「ガリラヤの人たち。なぜ天を見上げて立っているのですか。・・・」。(1)使徒たちは、イスカリオテのユダ以外は全員ガリラヤ出身であった。天使たちは、イエスはすぐには帰って来ないので、天を見上げていても無駄むだだと告げた。(2)「このイエスは、・・・同じ有様で、またおいでになります」。これは、イエスの再臨の預言である。同じお方が、同じ有様で(つまり、栄光の雲に包まれて)戻って来られるというのである。主イエスの再臨の時まで、弟子たちには地上ですべき使命が与えられている。彼らの霊の目は次第に開かれ、自分たちが何のために救われているかを理解するようになる。同じことが、私たちの上にも起こるように祈ろう。

きょうの祈り

天のお父様、昇天された主イエスを思い、再臨を待ち望みます。私たちの心を天に向け、使命を果たす力を与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

列王記第二21~22、ローマ人への手紙2

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