3 イエスは苦しみを受けた後、四十日の間、彼らに現れて、神の国のことを語り、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。
4 彼らといっしょにいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。
5 ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです。」
「彼らといっしょにいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。『エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい』」。神の国を拡大する働きに参加するためには、聖霊の助けが必要である。聖霊の約束は、最後の晩餐の席ですでに教えられていた(43 日前のことである。ヨハ14:16、26、15:26、16:7、13)。この約束は、五旬節の日(使2 章)に聖霊降臨という形で成就する。
「ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです」。(1)聖霊降臨は、時代を画する出来事である。ここでは、ヨハネのバプテスマと新時代のバプテスマが対比されている。聖霊が信者に、「聖霊によるバプテスマ」を授ける時代になる。ちなみに、(新改訳2017)は、「聖霊によるバプテスマを授けられるからです」と訳しているが、これは良い訳である。「聖霊のバプテスマ」という名詞形は、聖書には出て来ない。
(2)聖霊によるバプテスマによって、信者は教会の一員とされる。聖霊降臨以降、イエスをメシアとして信じる者は、信じた瞬間に聖霊によるバプテスマを授けられるようになった(1 コリ12:13 参照)。(3)ルカ3:16 ~ 17 には、「・・・その方は、あなたがたに聖霊と火とのバプテスマをお授けになります。・・・」とある。「火のバプテスマ」という言葉は、使徒の働き1:5 には出て来ない。なぜなら、これは裁きのバプテスマだからである。「火のバプテスマ」は将来起こる神の裁きで、それを受けるのは未信者だけである。
(4)弟子たちは、伝道の力の源がどこにあるかを体験するようになる。聖霊こそ、伝道の力の源である。復活のイエスは、聖霊により、教会を通して今も働いておられる。聖霊のバプテスマは、祈り求める必要のないものである。なぜなら、イエスを信じた時に、すでに授けられたからである。聖書には、「聖霊のバプテスマを求めよ」という命令はない。私たちが求めるべきは、聖霊に満たされることである。聖霊の満たしとは、聖霊の支配のことである。「また、酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。御霊に満たされなさい」(エペ5:18)
きょうの祈り
天のお父さま。あなたの約束と恵みを感謝します。今日も神の国の拡大の働きに参加できるよう、聖霊によって満たしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
列王記第二13~14、箴言24
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