9 そこでダビデは六百人の部下とともに出て行き、ベソル川まで来た。残された者は、そこにとどまった。
10 ダビデと四百人の者は追撃を続け、疲れきってベソル川を渡ることのできなかった二百人の者は、そこにとどまった。
11 彼らはひとりのエジプト人を野原で見つけ、ダビデのところに連れて来た。彼らは彼にパンをやって、食べさせ、水も飲ませた。
12 さらに、ひとかたまりの干しいちじくと、二ふさの干しぶどうをやると、彼はそれを食べて元気を回復した。三日三晩、パンも食べず、水も飲んでいなかったからである。
13 ダビデは彼に言った。「おまえはだれのものか。どこから来たのか。」すると答えた。「私はエジプトの若者で、アマレク人の奴隷です。私が三日前に病気になったので、主人は私を置き去りにしたのです。
14 私たちは、ケレテ人のネゲブと、ユダに属する地と、カレブのネゲブを襲い、ツィケラグを火で焼き払いました。」
15 ダビデは彼に言った。「その略奪隊のところに案内できるか。」彼は答えた。「私を殺さず、主人の手に私を渡さないと、神にかけて私に誓ってください。そうすれば、あなたをあの略奪隊のところに案内いたしましょう。」
ダビデはアマレク人の略奪隊を追撃します。この追撃は二段階で行なわれています。(1)最初は、600人の部下全員がダビデとともに追撃を始めています。(2)しかし、ベソル川まで来たとき、それまでの連続強行軍に疲れ果てた200人は、それ以上ついて行くことができませんでした。そこでダビデは彼らをそこに残して、元気な者たちだけを率いて追撃を続けます。
ダビデは部下の弱さを思いやることのできる人でした。それと同じように、ダビデの子である主イエスもまた、私たちの弱さを思いやってくださいます。今あなたは、弱さを覚えていますか。それなら、使徒パウロのこのことばを思い出しましょう。「しかし、主は、『わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現われるからである』と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう」(Ⅱコリント12:9)。
追撃途中で、ダビデとその部下たちは、死にかけていたひとりのエジプト人を見つけます。このエジプト人は、アマレク人の奴隷でしたが、病気になったためにそこに置き去りにされていたのです。アマレク人たちは、多くの捕虜を手に入れていましたので、奴隷の価値が下がっていたのでしょう。ダビデは彼に十分な食糧を与え、そのいのちを助けました。幸いなことに、ダビデはこの奴隷から、アマレク人がツィケラグを焼き払い、ネゲブにある他の町々を略奪したことを聞くことができました。また、この奴隷を道案内に立てて、アマレク人を追撃することができるようになりました。
興味深いことに、神の下さる機会は予期せぬ姿を取ってやって来ることが多いのです。この場合は、瀕死の奴隷の姿を取ってやって来ました。その機会を捉える秘訣は、愛です。この奴隷に愛を示したことで、ダビデは重要な情報を手に入れることができました。あなたの前に、神の機会が訪れていませんか。それを見のがさないように、心がけましょう。
きょうの祈り
天の父よ。きょうの愛の原則によって、あなたの機会を捉えることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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