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サムエル記第一25:39~44

39 ダビデはナバルが死んだことを聞いて言った。「私がナバルの手から受けたそしりに報復し、このしもべが悪を行うのを引き止めてくださった【主】が、ほめたたえられますように。【主】はナバルの悪を、その頭上に返された。」その後、ダビデは人をやって、アビガイルに自分の妻になるよう申し入れた。

40 ダビデのしもべたちがカルメルのアビガイルのところに行ったとき、次のように話した。「ダビデはあなたを妻として迎えるために私たちを遣わしました。」

41 彼女はすぐに、地にひれ伏して礼をし、そして言った。「まあ。このはしためは、ご主人さまのしもべたちの足を洗う女奴隷となりましょう。」

42 アビガイルは急いで用意をして、ろばに乗り、彼女の五人の侍女をあとに従え、ダビデの使いたちのあとに従って行った。こうして彼女はダビデの妻となった。

43 ダビデはイズレエルの出のアヒノアムをめとっていたので、ふたりともダビデの妻となった。

44 サウルはダビデの妻であった自分の娘ミカルを、ガリムの出のライシュの子パルティに与えていた。

アビガイルへの求婚

ダビデの申し出

ナバルが死んだという知らせを聞いて、ダビデは主をほめたたえました。自分が復讐せずとも、主が彼を裁かれたことを知ったからです。(1)適当な時間を置いて、ダビデは使者を通してアビガイルに結婚の申し出をしています。使者を遣わしたのは、断られた場合に恥を被ることのないようにするためです。当時彼女は裕福な未亡人でした。しかしダビデはいまだに、逃亡生活を送る身分でした。(2)ダビデが使者を遣わしたもう一つの理由は、アビガイルに脅迫観念を与えることのないようにするためです。受けるにしても断るにしても、彼女が自由意志で決断することができるようにというのが、ダビデの思いでした。ここにも、ダビデの紳士的な性格が現われています。(3)ダビデの最初の妻はサウルの娘のミカルでしたが、サウルは彼女をパルティという男に与えていました。サウルは自分の娘を、わざわざ罪の生活に投げ込んでいたのです。
今の私たちの感覚からすると、一夫多妻制というものには抵抗感があります。しかし、当時の習慣からすると、ダビデがアビガイルに求婚したことは、十分に許容されることです(申命記1717には、「多くの妻を持ってはならない」との規定がありますが、これは王が異教的な妻たちをめとり、偶像礼拝に走ることのないようにするためです。ソロモン王は、その失敗を犯すようになります)。

アビガイルの応答

(1)アビガイルはすぐに行動を起こしています。彼女は、急いで用意をして、彼女の5人の侍女をあとに従え、ダビデの使いたちのあとに従って行きました。(2)彼女の姿勢は、仕える者のそれでした。彼女は、「このはしためは、ご主人さまのしもべたちの足を洗う女奴隷となりましょう」と語っています。つまり、僕たちの僕になろうというのです。(3)ダビデの最初の妻はミカル、次の妻はアヒノアム、そしてアビガイルは3番目の妻となりました。
アビガイルは、先にある栄光のゆえに、ダビデとともに苦しむことを選びました。私たちもまた、将来の祝福を信じてキリストとともに苦しむことを選ぶ者たちです。あなたは、キリストが王の王として地上に帰って来られることを信じますか。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。私は救い主イエスとともに苦しむことを選びます。どうか私を助け励ましてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第二13~14、使徒の働き11

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