1 神の子イエス・キリストの福音のはじめ。
マルコの福音書の書き出しは、「神の子イエス・キリストの福音のはじめ」となっています。これは、この福音書の表題ですが、同時に、テーマの紹介ともなっています。(1)「福音」とは、「喜びのおとずれ」という意味です。(2)福音は、イエス・キリストが地上に現われる前から存在していました。旧約聖書の預言者たちが語ったのは、福音のメッセージそのものです。その前の時代では、アブラハムもまた福音を聞いています。さらにさかのぼれば、アダムもまたエデンの園で福音を聞いたのです。創世記3:15がそれです。「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」(3)究極的には、天地が創造される前から、神の心には福音のメッセージが存在していました。しかし、その福音の全貌が明らかになるのは、イエスの十字架と復活の出来事を通してでした。福音とは、「明らかにされた奥義」なのです。今、私たちに福音の全貌が知らされているのはまさに神の恵みによることです。(4)マルコは、この福音書をバプテスマのヨハネの出現から書き始めようとしています。それが、「神の子イエス・キリストの福音のはじめ」という書き出しの意味です。
あなたは、イエス・キリストを救い主として信じましたか。それがいかに素晴らしいことであるかを思い起こし、父なる神に感謝を捧げましょう。
この福音は、神の子イエス・キリストに関するものです。(1)「神の子」とは、イエスが父なる神と同じ性質、同じ栄光を持ったお方であることを表わしています。(2)マタイは、「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図」という書き出しでその福音書を始めています。つまり、イエスの人間性から始めているということです。それに対してマルコは、イエスの神性から始めています。(3)イエスは人であり、神であるお方です。そのお方が、私たちを愛し、私たちのために十字架にかかり、三日目に甦ってくださいました。
きょうもこの福音によって生かされていることを感謝しましょう。私のもとに求道者を送ってくださいと神に祈りましょう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。福音の全貌を知らされたことは何という特権でしょうか。その特権には責務も伴います。きょう、福音を分かち合える人を私のもとに送ってください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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